「室長」の韓国日誌

夕刻、韓国からとうもろこし茶【杜仲葉入】が到着しました。

とうもろこし茶は麦茶よりすっきり香ばしくて、私的にも大好きな韓国茶です。なぜか日本では「コーン茶」の名で販売されていることが多いようですが、「コーン茶」だと、アメリカのとうもろこし畑のイメージが。。。韓国茶はやはり「とうもろこし茶」か韓国語で「オククスチャ」にしていただきたい気がします。

当店では2種類のとうもろこし茶を商品登録しています。一つはとうもろこし茶【低農薬】。韓国の大手有機製品会社が契約農家に3年間無農薬の畑で栽培させた、「有機」とうもろこしのみを使用しています。民間の世界的な「有機農」運動組織IFAOAMから「有機」の認定を受けた、とうもろこし茶【低農薬】です。(当店では韓国の「無農薬」「有機」製品は、商品名は「低農薬」に統一しています)。

このとうもろこし茶、本当に有機製品らしく、すっきりして味も喉越しも気持ちいいのですが、問題は、契約農家が中国の点です。個人的にはどこの国であれ農薬過多で栽培された製品より、国と関係なく国際規格に従った有機農製品の方が安全と思うのですが(飲めば、味だけで無減農薬・有機製品なのはすぐ納得できます)、お店としては中国の評判にも配慮せざるをえません。そこで、当然のことですので商品登録時から明記しておりましたが、中国の契約農家が無農薬栽培していること、国際的認証を受けていること、この2点を改めて強調、お客様のご判断にお任せしております。

この上記の近況から、新しく商品登録したのがとうもろこし茶【杜仲葉入】です。韓国産の「第一級とうもろこし」にやはり韓国産の「杜仲葉」が加えられています（配合比率７：３）。韓国では杜仲葉は神仙の仙木として古来から重んじられていました。もっとも日本では最近杜仲茶がメタボ対策にいいとあやしげな商品が出回ったためか、法律違反のキャッチコピーや説明が指導を受けており、「仙木」という表現もだめだそうです。当店は健康茶として韓国茶を販売していないので関係ないんですが。。

味的には、普通のとうもろこし茶が番茶か麦茶だとすれば、高級緑茶といつたところでしようか。濃いめに入れると、そのまま上等のお菓子と一緒に大事なお客様にお出しするお座席の味、薄目に入れると、有機製品ではないのが不思議な程、すっきりした味と喉越しで、ごくごく飲んでしまいます。(今年の夏は愛飲しました！)

で。。。国産でも国際規格の「有機」を取るか、韓国産を取るか、悩ましいところですが、皆様はどちらをお選びになりますか？

実はとうもろこし茶【低農薬】の方が、少し多いようです。韓国おみやげで気にいられたが日本で見つからず、当店でようやく発見・ご注文いただいた方もいらっしゃいました。よいもの、安全なものを作ろうという気持ちは国籍と関係ないと信じておりますので、この低農薬とうもろこし茶をご注文いただくと、本当に嬉しく感じられます。(ちなみに低農薬の方は、あきれるくらい大箱で実にお得です。それと、杜仲葉入りもおいしいですよ！　念のため)

※IFOAM(International Federation of Organic Agriculture Movements) は日本では国際有機農業運動連盟と呼ばれ、1972年設立、ドイツを本部に有機農業に関する世界最大の国際的民間組織です。世界100ヶ国以上に わたり、600を超える加盟団体を抱え、有機農業に関する研究、知識・技術交流等を行い、またFAO（国連食糧農業機関）などへの働きかけの他、 国際的に有機認証の質を保証しています。
　日本からも正会員・賛助会員として諸団体が参加しています。