冠婚・葬祭・森羅・万象

葬祭会館建築時にいつもぶつかる問題が幾つかある。
まずは一番大きなマーケットの把握。そして投資額の算出。
また会葬者の減少や地域によっては（特に都市部）葬儀に対する考え方の変化などによる
建築様式の問題。

そしてそして近隣対策問題。
まあこれはきっても切れない問題である。
東京地裁で葬祭会館は迷惑施設ではないとの判例がでていて、各地での紛争でも同様の結果が出ているようである。
しかし　近隣住民にとってはたまったものではないのだろう。

お葬式を毎日見なければならない苦痛をよく言われる。
毎日悲惨な報道を見たり聞いたりする苦痛とは違ったものなのだろう。

でも必要施設であることも理解していただける。
なんで私達の近隣に？の質問が一番多い。

話し合うしかないのだけれども。双方のことが分かるだけに毎度辛い。
最初の市場問題などは6月27日に横浜で開催されるフューネラルビジネスショウでお話をさせていただくので興味のある方は聴いてください。
5年ほど前からお話していたことが現実化し、またここ数年のトレンドとこれからをお話させていただく。

諸問題で小さなことだけれども葬祭会館内での喫煙問題も設計者にとっては大きな問題だ。
出張中いつも思うことだけれども、JRホームでの喫煙コーナーに頭にくることが多い。
ホームの真ん中や新幹線にいたっては禁煙車両のまん前に喫煙コーナーが設けてある。
「あほ！か！」である。

会館でのロビーでも分煙が必要とされるオーナーもおられる。
公共の場に近い葬祭会館であるからの配慮。
狭いロビーでは禁煙にすべきだと進言するのだけれども・・・・。

大きな問題から小さな問題までひとつの商業施設を建築するにはさまざまな事柄を解決していかなければならない。
だから楽しいのだけれども。

古い建物をリノベーションするときには耐震問題もある。
一つ一つの問題が解決していくときの喜びが忘れられない。
さあ今日はなんの問題があったっけ？

えっ！おれが問題？