冠婚・葬祭・森羅・万象

葬祭会館の活性化や
葬祭会館の販促をしていると 必ず 会員制度の見直しをする事になる。

２０年近く前には 互助会に対抗し １万円前後の入会金により葬儀発生時に様々な価格の特典がついた 各々の葬儀社の会員制度が発生しだし 今や殆どの葬儀社が 何らかの会員制度を導入している。

互助会制度に対抗できた共済制度も少額保険という保険商品に代わり 会員を募集するには保険募集員の試験を受け資格をとる必要性が出て来た。

葬儀専業社の会員制度には 価格以外の特典が少なく 葬儀会館が乱立している昨今、魅力的な会員制度とは言い難いのだ。

価格を訴求しだすと そのトラウマから逃れる事ができず 強者の価格政策により 価格訴求者は価格により競争に破れる。

高額な前払いの会員制度も数々 できてきたが 少なからず問題もあるようである。

大手互助会も 現在の環境において互助会制度も馴染みにくくなってきており 一般的な保険会社の免許を取得したり少額保険会社の免許を取得したりしている。

専業社が地域で消費者の指示を得続けていくためには 価格訴求だけではない 会員制度の導入や魅力的な会員組織を立ち上げなければならないのだ。

４人に一人が高齢者になり 時間とお金を自由に使っている豊かな人々を引きつけるには日常的に利用できる会員制度が必要になる。

定期的なイベントだけではない工夫が待たれる。

安い会員制度は魅力的な会員制度に負ける。
生前から必要な 家族にも認知される会員制度をいち早く立ち上げた葬儀社が 安定した経営を続けていけるのだ。

農協が強いのは組織力はもちろん日頃からの付き合いによる安心感が一番の要因だ。

日頃からの付き合い方を考えた葬儀社の会員制度が待たれる現在である。