冠婚・葬祭・森羅・万象

葬祭会館の設計や開発をお手伝いしているとその前後の販売促進も
重要になってくるのは当然の事。

葬祭会館を建設したから沢山のお葬式が受託出来る時代は過ぎ去ったはず

だけれど

まだまだ地域によっては独占状態のところも数多くある。

当初独占状態だったけれど　販売促進もせず、地域とのコミュニケーションも取れずに他社が進出し　著しくシェアを落としている葬祭業者も数多くある。

その反面、会館を開発する前から地域に密着し、
ビフォアアフターをしっかりとフォローしている
葬祭業者は開発後も他社進出後も安定した経営をされている。

その差はいったいなんだろうかと　ここ数ヶ月様々な経営者とお会いしてきた。

伸びている会社の経営者に共通している事は

□スタッフの事や取引業者の事をとても大切にしている。

だから必要な情報が常に経営者に入ってくる。

だめな経営者はスタッフをまるで働かせてやっっている　という態度で接し
取引業者に対しても　買ってやっているのだぞ　
といった態度で接している。

だから必要な情報が入らず、困った時にも全員がそっぽを向いてしまう。

「裸の王様」状態の経営者が実は葬祭業界には多いのだ。

さした努力をしなくても　葬祭会館を建設する事で地域のお葬式が受託できる。

狭い地域だから他社からの進出驚異も少ない。

そんなエリアの経営者に多いタイプだ。

ある地域で　当初地域一番店だったけれど今はその影も無い葬祭会社の社訓は

「スタッフは経営者の為に寝食を忘れて働くべし・・・・」

のようなとてもまともな神経では読めないような社訓が並んでいた。

今の時代では考えられない社訓。

その事務所へ伺えば　スタッフは経営者の悪口をいい
経営者は今の業績が悪いのはスタッフのせいだとののしる。

そんな環境で素晴らしいサービスが施せるわけがないのだ。

販売促進活動にも身が入る訳が無い。当然近くのお客様も他社へ行くという
嘆かわしい状況が続いている。

また違った経営者は業績が伸びないのはスタッフの接客態度が悪いからだと
スタッフの接客教育をされているが　

スタッフがなぜその教育が必要なのかを理解できていない。
年間数多くの葬儀施行をされているにも関わらず○○商店のまんま。

スタッフをののしり、自社の専務を無能とののしり、
従業員は意味のない教育は時間のムダと影口をいう。

反面　優れた経営者がいる会社は事務所に入った時の空気が全く違う。
スタッフの顔色を見ているとその会社が伸びているのか今後伸びないのかがすぐに理解できる。

とにかく明るいのだ。

ある会社は大きな組織の会社にシェアトップを明け渡す事があったけれど

スタッフ全員が一丸となって　営業を活性化しイベントを考え
自分たちの何処がいけないのか、どうすればお客様に喜んでいただけるかを
常に考え行動しておられる。

もちろんスタッフは経営者を気遣い経営者はいつもスタッフの自慢をされる。

とても良い関係だ。

きっと近い将来シェアの奪回はなされる事は間違いない。

春になれば新しいスタッフが入っている会社も数多い。

朱に交われば赤くなる

といわれるように　良いほうに染まる事はなかなか無い事だ。

会社全体が変わろうとする、良い方向に進もうとするエネルギーがあふれていると
新しく加わったスタッフや取引業者も　活性化され　どんどんいい会社に成長してくのだ。

それは葬祭関連の会社ばかりに限った事ではない。

忌まわしい事件が多いけれど
会社も家庭と同じではないのだろうか・・・
崩壊寸前の家庭や崩壊した家庭から事件が起こる確率が高い。

会社も同じ。「偽」　事件の会社もどこかで組織が崩壊していたのかもしれない。

スタッフと経営者、取引業者が一体の会社ほど強いものはないし　消費者からも良く見えるのだ。

新しい季節が始まる。

気持ちの良い仕事をしてもらうためにも会社のためにもそしてお取引きをして下さる会社や消費者のためにも　スタッフのコミュニケーションを深化していこう。