冠婚・葬祭・森羅・万象

葬祭会館の設計と活性化の仕事を長くしていると

集客手段として特効薬みたいなものが欲しくなってくる。

集客イベントをしましょう　と　イベントをお勧めする。

そしてイベントをするのだけれども　すべての営業活動をリンクしていないと

イベントごっこになってしまっています。

葬儀社の皆様はイベントを企画開催されるのはとてもお上手です。

当然日々人生最後の大きなイベントを短時間で企画施行されているのだから

当然と言えば当然です。

競争がとても激しくなって来た葬祭業界。

宣伝広告もイベントもとても増えました。

葬祭業者検索サイトも沢山沢山あります。

ホームページも見ごたえのあるものが増えてきました。

とてもとても良い事です。

異業種からの参入も多くなり

葬祭業界素人発想で集客活動をされます。

当然葬祭業界からの発想眼は持っておられませんので

消費者から見れば逆に新鮮にうつったりするのです。

実は

こうすれば集客できる！

特効薬なんて実は無いのですね。

集客イベントをする前に

今迄お世話になった、ご縁をいただいた皆様との関係を深化させなければなりません。

会員制度もかなり疲労ぎみです。

共済制度も小額保険制度に切り替わったり

大手互助会においては生命保険会社の設立や生協を設立、活動を積極的にされています。

農協もしかり。

会員登録をするだけで　１００万円が８０万円になったり

基準祭壇が無料になったり。

値引、割引の手法は麻薬です。

一度やりだすとどんどん深みにはまってしまうのです。

イベントも人形供養祭や針供養、年忌法要（会館にて行う集合法要）

野菜や食べ物などの廉価販売、落語会、お葬式の勉強会、手作り念珠の会

旅行、歌の会等百花繚乱・・・

お客様とのご縁創りに励んでいるのですがその先がありません。

しっかりと戦略的に顧客監理・会員管理・募集イベント・営業としておられる

葬儀社は繁盛しておられますが　

そうでないところは

何故イベントを開催した時には沢山のお客様が来てくれるのに

施行数は伸びないのだろうか？と悩んでおられます。

お葬式を常に意識している人々は

実は業界関係者だけだと思って下さい。

家族が病院に入院していてもお葬式の事は考えていません。

考えていたとしても葬儀社の事までは至っていないのが現状ではないのでしょうか？

地方に行くと「なんでこの葬儀社が一番なの？」

って思う業者様とお会いします。

でもしっかりと地元密着されているのですね。

えっ！そこまで？っと思う位に。

葬儀社のマーケティングは地域によって考え方手法を変えなければ危険です。

エリア内での施行予測を立てても競合他社がエリア内に設立されると

たちまちマーケットの雰囲気が変化します。

当然　普通の販売促進をしておられた会社は大きなダメージを受けます。

数字だけでは言い表せないのが葬祭業界かもしれませんね。

地域密着業種だからこその集客手法があります。

シルバー世代を囲込み日々の活動を支援する会も設立されています。

ただ会員数が相当数にならないと安定した施行数確保には至らないのですが

地域の皆様を活性化するにはとても素晴らしい手法だと思います。

エンディングサービスのみを受託していた時代から

シルバー世代を活性化し良いエンディングを迎える準備をお手伝いする

そんな葬儀社・・・いやエンディングサポート会社の出現も近いかもしれません。

これが集客の絶対的手法だ！

は地道な努力と営業が土台にあって

そして新しいＩＴ等の利用とアナログ紙媒体、人間的営業とのコラボレーションによって

はじめて「これが集客の絶対的手法だ！」となるのです。

先日は１００年以上続いておられる葬祭会社様とお会いしてきました。

地元からとても信頼されておられます。

それでも地元への情報発信と信頼獲得のための営業活動はかかされていません。

そんな葬儀社があるエリアの人々は幸せだと思います。

歴史に頼らない営業・・・でも歴史の重みをしっかりと感じる経営者でした。

今から新規参入をされた会社の皆様が来社されます。

発想が新鮮なのでお手伝いする事がとてもとても楽しみです。