冠婚・葬祭・森羅・万象

家族葬という言葉が葬祭業界で飛交っている。

以前にも記述したが家族葬のはっきりした定義がないのだ。

定義が無いけれど聞こえがいいので家族葬が多用されている。

そして宣伝広告にも「家族葬」と表記する事が多くなっている。

家族葬＝会葬者の少ない葬儀＝売上げが上がらない＝経営的にうまみが無い
の図式がなりたつ。

業界の悩みの一つだろう。

今業界は大きなうねりの中にあるのかもしれない。

家族葬をうたい　低価格で施行宣伝する業者が多い。

葬儀の定価はない。総てが葬儀社の希望施行価格である。

施行価格を下げれば受託数が増えるかというとそうでもない。

消費者がお葬式に、葬儀社に望んでいるものは多種多様である。

全体の価格であったり、粗相のない儀式進行であったり、故人の生き様を表す表現であったり。そしてクロージングの時にクレームや喜びの言葉が葬儀社に伝えられる。

消費者の千差万別の要望を松竹梅では無いけれど　アルバムのようなもので選択しろとつきつけられる遺族の気持ちは計り知れないものがある。

諦めの選択になっているのだ。

それを当然としている業界に問題はないのだろうか？

価格を下げない・頭を下げない・声を上げて自社をアピールする。

そんな当り前の事を当り前のように日々行い、驚きの成長をしている経営者がいる。

安い葬儀を希望の人々を切るのでは無く、お葬式とは～始まってじっくりと話し合っておられる。

短期間に高額の金員が動くお葬式ならではの気配りが行き届いているのである。

インターネットにみられる数々の一括見積サイト。

表面的な価格だけでは計り知れないお葬式というイベント。儀式。

適正価格はないように思っているのは私だけだろうか？

適正価格とは発注者と受注社双方が納得し満足したものが適正価格であって
むやみやたらに価格を下げたり値引をするものではない。

お葬式の価格についてとやかく言われるけれども
分かりにくい価格表示の仕方や、常識では考えられない価格体系を持っている一部の業者を
取り上げてすべてがおかしいというのはもっての外だ。

繁盛している葬儀社の価格が決してその地域ではプライスリーダーでは無い事が多いのは
消費者が求めているものが価格一辺倒では無い事を表しているように感じるのは間違いだろうか？

葬儀社の販売促進は他社の成功事例をコピーペーストでかなうものではない。

自社の営業エリアにあったマーケティング・販売促進活動が必要である。