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2009.03.04
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カテゴリ:葬祭会館
景気後退がどんどん進み
団塊世代の大量退職期に入り
宗教離れ
葬儀業界のバラ色感がどんどん薄れてきました。

そして投資のかさむ専用会館でのお葬式が当り前時代。

マーケティング視点で考えると
装置産業は歴史的に同じ道をたどるのですが、
自分たちの業界だけは別的考えが根強くあるのも事実です。

いま「おくりびと」アカデミー賞受賞ブームで
メディアでも数多くお葬式に目が向いています。

昨夜のテレビでのある人の発言

「今までのお葬式ではなく あのように家族や近親者だけで
きちっと送れるお葬式はいいですね!」

誰かの物まねではありませんが「来た~~~!」って感じです。

家族で見送る原点に気付いて来たのかもしれません。
「おくりびと」ブームが葬儀のあり方に新たな問題を起こすのかも。

その変化に既存の葬祭会館や顧客囲込みシステムでいいのでしょうか?

団塊世代の大量退職によって 会社との繋がりが希薄になった喪主が
会社関係の会葬者を望むべくも無く近親者のみでのお葬式が増えるのは
都心部では当然の現象です。

また景気の後退により お葬式 というセレモニーに
多額のお金を使う事をためらうようになっています。

多額のお金を使う「お葬式」と思われているのには
消費者にとって「お葬式」に魅力を感じないからなのでしょう。

お金に対する不安は「死」に対する不安と同程度になっています。

お葬式でかかるお金に対する不安はとても大きいものです。

高額であってもその満足度が高ければ価値あるお葬式と言われます。

先日家人との会話で今の業界の現状を知ることがありました。

家人の肉親が大手互助会に入会しているのですが
その会館が自宅の近くにできました。

当然営業が活発に個別訪問してきます。
頻繁にわが家へも来て頂いたそうです。

そして家人の疑問1

「100万円かかるお葬式がどうしてそんなに安くなるの?」
当然その詳細はプロですから答えておきました。

疑問2
「会員になってますといったとたんこなくなったけれど」

そりゃ営業さんはノルマがあるから新たなお客様しか意味ないんだよ!

家人「そんなんアホや!お葬式終わってから手続きや法事など様々なことがあるのに
教えてくれるのはお寺さんだけや!なんで葬儀社の人はそんなん教えてくれへんの?
営業の人はお金の事しか言わないし、お得ですお得ですって!
何人も老人抱えてるから私もプロになってきたけど、お葬式してからハイさよなら!
ではお客さん次はないよ!」

私「そうです!!弊社のお付合い頂いている業者さんはアフターも完璧にやって地域からあつい信頼を得てますよ!」

かなりその会社の営業の方にお怒りの模様です。

家人
「そんな地域の人々は羨ましいね!
なんの情報もない家族がある日突然遺族喪主になって
プロ中のプロとお葬式について交渉するなんてできるかい!
だから互助会に母は入ってるのに!
母は互助会使わないって!
老人を抱える家族としてはお葬式はとても不安やしね」

家人の疑問3
「会員に入ってるからお葬式どれくらいかかるのですか?って尋ねたら
入会後時間が経っているので100万円分使えますよ!
って営業の人は答えられたけれど
これで100万円のお葬式できるの!全部?できるの?
食事や返礼品などは別やっていわれたけれど家族だけのお葬式で100万もかかるの?
そんなアバウトな価格設定?おかしくない?」

私「確かに不明瞭って言うかムムッ(汗)不透明ですよね!
金融商品のように語って入会をそくすのはいかがなものかと思いますよね。確かに・・・」

家人最大疑問
「互助会の会員になったら100万円のお葬式が出来るわけでしょ!?」

私「違いますよ(汗)!」
である互助会の請求書を見せながら説明を致しました
私の説明が悪いのかどうも納得がいかないようで。

前回も書きましたが80万円のお葬式が会員積立て内でできる
つまり30数万円でできるって広告のお話。

ゴルフクラブの会員権と同じと考えれば判っていただけました。
多額の会員券を購入する事によってメンバー価格でゴルフが出来る。
互助会も同じ。会員の積立てによって会館が出来てそこを会員が優先的に
利用できる。
判った?

家人の最終疑問
「会員と言うならばその内容、運営などの仕方を会員に錯誤無く知らしめるべきだ!
そんなんやから不透明やぼったくりやって言われるねん!しっかりしいや!」

お励みの言葉を頂いたのですが

私「・・・・・・・・解約しといで・・・・・・」

互助会も含め葬祭業界の経営者は真剣に様々な顧客囲込みを考えておられる。
値引以外の会員サービスを行われるところも増えてきた。

ただ大きな組織になると末端の営業員まではその思いが伝わらないのだ。

営業員は目の前の会員が売上が欲しいので適当な答弁をしていたのかもしれない。
ごくごく一部の営業員だとは思うけれど。

まあ家人のように深くお葬式に対して考えない人々も多いのかもしれない(失礼)。
安くなるなら会員になっておかなければ的入会意志。

そんなこんなで成り立っている様々な会員制度。
そろそろ見直さなければならない時期なのかもしれません。

おくりびとブームでもう一つ大切な事は
故人の新たなる旅立ちをきっちりと美しくしてあげたい

というメッセージが沢山折り込まれている事です。

受賞タイトルが「デパーチャー」です。

新たなる旅立ちにふさわしい儀式としてあらゆる形態の儀式が
執り行われ宗教的儀式として消費者の満足度も得られてきたのでしょう。

しかし消費形態が多様化してきた現在、不景気により一番にカットされるのが
「お葬式」ではたまったものではありませんし寂しい事です。

「デパーチャー」「おくりびと」ブームに乗っかって
新しいマーケットが開ける事を祈っています。





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最終更新日  2009.03.04 12:03:37
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