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2011.12.15
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4時間の経過とともに疲労感が強まり、身体が火照っていくのが分かり、おそらくは耳たぶが赤くなっているのかと思いながら、熱気をもった会議室の机にむかっていたのだが、対面する二人の担当者も、顔に赤味の熱を帯びている様子が分かった。

机を挟んで座った三人が、お互いに向き合いながら試行錯誤の会議をしていたのだが、暖房の性ではなく身体の奥から方出する熱気が、真剣な思考のエネルギーとなっていたのだ。

さすがに時間経過とともに、三人の疲労感がピークを迎えたようで、どうしても緊張感が途絶えることになり、会合の最後には目が虚ろな情況で終わることになった。

長い年月の懸案する事項につき、三人よれば文殊の知恵になると信じて、いつも同じメンバーで討議をしているのだが、抱える課題が大きいのか、なかなか一気呵成の解決策がみつからなくて、いつも進捗悪く往生をしてしまう。

こんな時に思うことがあって、人間の力量では図ることのできない天真があり、すべての決め事とは、天命の大きな力によって加減されているように思えてしまうのだ。

順調な時の天真もあれば、不調の時の天真もあり、大自然界のさじ加減は魔力そのものである気がするし、他力本願だけでない天命の真実が宿っていることを理解する。

宇宙大万物の中で生きる我々人間は、いかに謙虚になって人間性を磨きあげる心構えがあるかを、確りと見極められているようで、ひたすら大自然界から認知されるかの判断をされているように信じてしまう。

どんな時にでも、その人が備える徳や人間性が価値を持つのであって、傲慢な人欲では信頼を得ることはできないし、お互いの徳を感化し合う豊かな心は生まれてこない。

何時も良心をもって心穏やかな生き方があれば、きっとどんな困難なことにも、確りと対峙をすることができるし、天真が加護をしてくれると信じてしまう。

三人よれば文殊の知恵の会合仲間も、打開策を試行錯誤する中で、いつも結論が同じような落としどころとなってしま事が不思議なほどである。

物事は無理強いしないことを心掛けて、しっかりと落ち着きを払うことが、最善を迎え入れる最高の言行となるだろうし、ことをやたらと性急にしないことも大切な心構えとなる。

達観してしまうと、あまり物事の差異に気を持たなくなって、俯瞰する大局的な判断ができることが嬉しくなり、難儀で苦しむことが無くなっている自分を知るのだが、物事の解決に向けての念力だけは、いつも新鮮で屈強になっている。

奢ることなく、時流からの天真に素直な心構えをして、これからの天命を全霊で受け止めていこうと念じるし、文殊の知恵が大きな果実を産むことができることを、心強く静かに待ちたいものである。





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Last updated  2012.04.03 08:57:10
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