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テーマ:発達に遅れのあるこども(184)
カテゴリ:カノンちゃんのこと
半年ぶりの児童精神科受診。
9時半に病院に行ったけど、待ち時間が長く、診てもらえたのは11時を回ってからだった。 診察室に入って先生に「こんにちは」と言われると、ごく自然に「...ちわー」と返すカノンちゃん。 調子は良さそう。 診察室内の小さな小さなプレイスペースにカノンちゃんを遊ばせておいて、これまでの様子を報告。 「8月に診察した時は言葉が3語(抱っこ、痛い、電器)でしたが、あれから増えましたか?」 という質問から始まった。 「増えました」 「今何語くらいですか?」 「いや、ちょっと数えられないですけど…」 「えっ、そんなに!すごいですねー」 それから「牛乳、ちょうだい」など、言葉と言葉の間に微妙な空白はあるものの、二語文が出始めていること、赤、青、黄色、緑などの色を分かるようになってきたこと、しかし「誰」「何」「何色」などは理解していない様子も報告。 私が自分の胸を指差して「カノンちゃん、これだれ?」と聞くと「ママ!」と答える。 けれど鼻をさして「これだれ?」と聞くと「鼻!」と答えるから。 でも先生は、その辺りはまだ分からなくても無理ないです、と問題にしていなかった。 次に気になる部分を報告。 まず前回の診察直後から「横目」をし始めたこと。 顔は正面を向いて歩きながら、目は自分の真横にある壁やフェンス、あるいはそういうものに映った自分の影などを見る、または横目をしたままクルクル回る。 それから言葉のイントネーションが今ひとつ真似出来ないこと。 まるでロボットが話しているような、抑揚の無い、またはおかしなアクセントがついていたりする。 「(お姉ちゃんが)とったもん!」が「とったもん」ではなく「とったーもん!」といった感じ。 それから眠くなったり疲れたりした時によく見られる、目の焦点が時々合わない様子。 いわゆる「目を合わせない」というのではなく、こちらを見てはいるのに、焦点が私に合っていなくて部屋全体を見ているような感じになるのだ。 斜視のように自然になっているというよりも、自己感覚刺激のような感じで、本人の意思でやっているように思われる。 報告後、先生はカノンちゃんと簡単なやりとりをし、遊んでいる様子なども軽く診てくれた。 「お母さんのおっしゃることに、気になる部分は確かにいくつかありますが、やはり自閉傾向は無いように思います。遅れも前回診た時よりは縮まってきているみたいね。前は1年くらいは遅れていましたが、今は半年くらいの遅れになっているんじゃないかしら。色が分かってきているのも、とってもいいことです」 それから前回きちんと確認出来なかったので「今の状態は『軽度精神遅滞』ということでいいんでしょうか」と聞いてみた。 先生はうーん...と考え込み、「前回の検査の数値としてはそうですが、この半年の成長の度合いを診ると、今後その範囲内には入らなくなるかも知れませんね」とおっしゃった。 つまり健常児と同等とはいかないまでも、ボーダーくらいに入るのでは、ということらしい。 次に幼稚園について相談。 りんちゃんが通っている幼稚園は「自由保育」だ。 「設定保育」の園は、「これから◯◯の絵を描きます」とか、「◯◯を作りましょう」といったように、みんなで同じ時間に一斉に同じ作業をする。 今カノンちゃんが通っている療育と同じ。 しかし「自由保育」は違う。 「来週母の日があるから、今週中にお母さんの絵を描いてね」といった感じで、課題が(大抵は)週単位で出され、子どもたちは自由に遊びながら、自分の気が向いた時に、あるいは先生が「そろそろやらない?」と声かけをしたりして作業をする。 自主性を育てるというこのやり方は、健常児には向いている。 しかしカノンちゃんにはどうなんだろう? これがもしりんちゃんなら、週末が近付き、お友達の作品が教室に並び始めると、自分もそろそろやらないとマズいのではないかという意識が働くだろう。 カノンちゃんの場合、そういうことに意識が向くだろうか。 常に先生がくっついて、誘導しなければならないのではないか。 20人くらいのクラスの中で、そこまで先生の目が行き届くかどうかもわからない。 でも、もし別の園に行くとなると、3年保育にするのは難しくなる。 姉妹を別々の園に通わせるとなれば、行事が重なるなどの色々な不都合が生じるのは想像に難くないからだ。 しかしカノンちゃんのようなこどもは「早く集団に入れるのがいい」という話をよく聞く。 3年保育にして、りんちゃんと同じ幼稚園に通わせるのがいいのか、2年にして設定保育をしている園を探すのがいいのか。 まだ3年保育にしても来年の4月の話だが。 先生の見解はこうだった。 「遅れのあるこどもには、やはり少人数の設定保育をしている園が望ましいです。 みんなで一斉に作業をする事で、周囲の子どもがお手本になってくれます。 カノンちゃんの場合、特に対人面に問題があるわけではないし、3年保育(=早くから集団にいれること)にこだわる必要は無いと思います。 2年保育にしてそういう園を探すのがいいかも知れません。 とはいえ、今カノンちゃんはとても成長しているところなので、来年の春には、お姉ちゃんと同じ園でもいいという状態になる可能性もあります。 もう少し様子を見たいと思います」 なるほど。 じゃぁ一応りんちゃんと同じ園に通える可能性も残されているわけだ。 今年の春からは、療育に通いながら、りんちゃんの幼稚園のプレクラスに行くという形でよさそう。 そこで次の発達検査はいつになるかを聞いてみた。 それほど頻繁でなくてもよさそうなので、次回診察の時に予約するくらいのタイミングでいいのでは、とのこと。 そかそか。 次回診察も半年後くらいでいいということで、後日電話で予約を入れる形に決まり、本日の診察は15分程度で終了。 待ち時間に疲れた。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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