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テーマ:発達に遅れのあるこども(184)
カテゴリ:今日の療育
旦那の風邪がうつったのか、数日前から咳と鼻水が出てた2号が、とうとう昨晩から熱を出した。
幸い私の仕事が休みで、今日は幼稚園を欠席。 しかし昼前には熱もすっかり下がった。 元気だし、再予約をとるのも大変だし… ということで、予定通り夕方に作業療法へ。 訓練というよりは、作業療法士さんが2号の現状を確認し、私に家でどういう対応をすればいいかという話だった。 作業療法士さんの話は目からウロコがポロポロ… 2号のいろいろな面を再確認できた。 作業療法室は滑り台にブランコにトランポリンなど、目新しいものがたくさんあり、全然関係無いのにはしゃぎまくる1号。 トランポリンで遊んでいて、突然「足が…」とひっくり返った。 「どうしたの???」 「あのね、膝が反対に曲がっちゃった…」 ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ…… 元々関節の柔らかい1号、筋力も無いのに調子に乗ってピョンピョンし過ぎて、足がグキッとなってしまったらしい。 痛いけど歩けるというので大丈夫とは思うけど。 何やってんだかな~もう! びっくりしたよ… 帰宅後はブツブツいいながらピアノの練習。 足台に使ってるプラスチックコンテナが高さ合わなくなってきちゃったみたいだなあ。 洗濯カゴをひっくり返してみたけどイマイチ。 うーむ。 ☆作業療法詳細☆ 今日わかったことは大まかにわけて3つ。 1.粗大運動が年齢相応でない。 指先の作業が要求されることが多くなって見逃されがちだが、歩き方、走り方、バランスの取り方等、すべての点に置いて未発達な面が見られる。 2.背中・お尻などの不可視領域を認識できておらず、自分の身体の輪郭も掴み切れていない。 自分の手、指先をイメージできていないので、見ないで指先を操作することもまだ難しい。 3.2号の「コワい」はイコール恐怖感ではない。 2号の「コワい」は、「やり方がわからない」 1と2については、色々なできないことの理由がはっきりした感じ。 足音が妙にペタペタすることも、ボタンがはめられないことも、トイレで上手に拭けないことも、結局運動能力の未発達と、不可視領域・ボディイメージの認識不足のせいなのだ。 生活の中で、2号の能力を伸ばしていく方法を色々考えて頂いた。 ・お風呂で自分の身体を洗う ・ふきんをしぼる ・テーブルを拭く ・飲み物をコップに注ぐ ・子供用のネイルで遊ぶ(もちろん自分で塗る) ・挽肉などをこねたり丸めたり 訓練っぽい形ではなく、おしゃれやお手伝いなどの、2号がやりたがりそうな方法を考える。 細かい動作だけにこだわらず、いろいろなことをさせる。 出来上がりに本人が失望してしまうような完成度を問われるもの、また失敗が取り返しのつかないことになるものは避ける。 手先を見て操作するところから始めて、手のイメージを掴めたら、手先が見えない状態での操作にステップアップする。(例:お姉ちゃんの背中を洗う→自分の背中を洗う) 3は、今日の様子から一例を。 作業療法士さん(長いので以下先生で)が2号に「滑り台を逆からのぼってごらん」と言うと、2号は「やだ!コワいもん!」と即答。 「じゃあお姉ちゃんやってみて」と言われて1号がやる。 1号が滑り降りてくると、2号は「あたしもできるよ!」とすぐにやってみせた。 身体能力的に可能なはずなのに挑戦しないのは、やり方がわからないからだ。 しかし模倣はできるので、やり方がわかればできるようになる。 この後、1号が逆からのぼった滑り台を、そのまま腹這いになって後ろ向きに滑り降りた。 「2号ちゃん、お姉ちゃんが今やったのできる?」と先生。 「できるよ!」と2号。 滑り台はスムーズにのぼったが、上で向きを変えてしまい、「…やっぱりできない」と普通に滑って戻ってきた。 怖くてできなかったのではなく、2号の中で滑り台をのぼったら上で向きを変えるところまでが一連の動作になっていたため、1号がどうやっていたのかがわからなくなってしまったから。 『向きを変えず、そのまま腹這いになった』という動作が、理解できていなかったのだ。 「これから先生とお母さんはお話をするから、2号ちゃんは自由に遊んでてね」と言われると「わかった!」と答える2号。 しかしすぐに話に割って入ってくる。 「ねー、見てて」「これ遊んでいい?」「自転車やりたい!自転車!」 家では1人で遊べるのに、ここで遊べないのは、遊び方がわからないから。 話せるので、会話で何とかしようとしている様子。 自転車(註:正確には自転車ではなくキックスケーター?)は、前回検査で来た時に部屋にあったもので、また幼稚園にもあるため、遊び方がわかっているから要求しているのだった。 大きなバランスボールが部屋の隅にあったが、遊んでいいよと言われても「コワいからヤだ」と言う。 「本当はコワいんじゃなくて、扱えないと感じているんです」 なるほど。 昔通っていた療育教室に同じようなものがあったけれど、それよりは大きいからかな。 以前から、滑ったことのある滑り台は1人で滑れるのに、初めての滑り台は小さなものでも滑れないのを不思議に思っていた。 経験を応用して工夫する力が無いので、同じようなものでも自分から挑戦できないってことなんだなあ。 「コワい」を真に受けて、「コワくないよ」と励ましていた。 結局「だってコワいもん!」で終わってしまう。 実はネガティブな状態を全部「コワい」で表現しているだけだった。 対応は「怖かったね」とは言わずに「ビックリしたね」「ドキドキしたね」など、別の表現を使うようにすること。 やり方がわからないときは、どうやればいいのかな?と声かけをしたり、言葉の理解があるのでそれを利用して、イメージを言葉でネーミングしたりして誘導する。 また模倣はできるので、1号に誘導してもらうのもいいとのこと。 次は目の運動能力(?)について確認したいですね、というところで初日はオシマイ。 次回は4月。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年03月05日 01時44分35秒
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