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テーマ:発達に遅れのあるこども(184)
カテゴリ:カノンちゃんのこと
最初は先日と同じハンドシュレッダーから。 A5サイズしか入らないシュレッダーに、チラシをどう入れるのかというところから、2号自身の試行錯誤を要求されるが、最低限の大きさに切る、ということができず、はさみでとにかくチラシを切り刻む。 縦長に半分に切れば入るという目算が全く無い。 シュレッダーは、先生が見本に使うところを見せた後、フタをはずし、中身を洗面器に捨てるので、フタが外れ、ハンドルも外された状態で2号に渡される。 2号はまずフタを閉め、ハンドルを付けるところから始めなければならない。 前回はそこがもう全然ダメだったが、今回は悩みながらも自力で組み立てられた。 こまかく切ってしまったチラシを、全部シュレッダーにかけるように指示される。 紙を差し込みながらハンドルを回すと、紙が引き込まれていくのだが、2号はその操作がうまくいかない。 ハンドルを回すのに必死になってしまうと、本体を押さえる方に集中してしまい、左手が紙から離れてしまうからだ。 紙を差し込みながら、その左手で本体も押さえて、さらに右手でハンドルを回す… 普通なら簡単にできそうだが、こういった同時進行であちこちに気を配らなければならない作業は、2号には非常に難しい。 先生にフォローしてもらいながら、黙々と作業。 最初にチラシを細切れにしてしまったため、非常に時間がかかるが、その辺りには文句は言わない。 しばらく紙を差し込み、ハンドルを回し、フタを開けて、中身を捨てて、またシュレッダーを組み立てて…という作業が続く。 その作業中、先生が脱ぎ捨てられていた2号の靴下を裏返し、その中へどんどん細断された紙を入れ始めた。 別にこっそりやっているわけではなく、作業している目の前でやっているのだが、まったく気が付かない2号。 先生の意図がよくわからないが、困ったことをされているのに気が付かないというのがよろしくないらしい。 チラシの細断作業が終了して、ようやく靴下のゴミに気付いた2号。 一応「もう…やめてよ~」と意思表示。 先生に靴下を返されると、中身を掴んで取り出す。 裏返せば一度に終了するということに、自分からは気付けない。 教えてもらってようやく裏返す。(と言うか、表に返す) 次は、箱におもちゃの野菜や果物を半分に切ったもの(「ままごとトントン」もどき)を入れ、それを大判のタオルで覆って中が見えないようにし、穴から手を入れて、指示されたものを取り出すという課題。 指示は、半分に切られた片割れを見せて、「これと同じもの」というやり方。 見せられたものを言語化することはできる。(「ぶどう」「りんご」など) しかし、手探りで物の形をとらえて見つけるということは、2号はまったくできなかった。 ブドウなんて、かなり特徴ある形をしているのに、リンゴを取り出したり、メロンを取り出したり。 目で認識した形を、手探りで探すのが、こんなにも難しいんだなあ。 見えないところでの手の操作は、以前からの課題だけど、まだまだクリアまでの道は遠いらしい。 取り出していく作業が続いて、選択肢が減ってくると、少し手探りの精度が上がるので、見込みが無いわけではないと先生は言う。 そうだよね… 頑張れば、いつかできるようになるよね。 トイレで拭くことも、お風呂で体を洗うことも、いつかは自分でできるようになるはず。 頑張ろうね、2号。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年09月08日 21時14分44秒
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