ケントとカブトムシ
大阪に来たその夜、強引に誘われてカブトムシを取りに行った昨年見つけたところに行ってみたが、あちこちに先客がいる一通り探したけれど、見つからない帰りかけたらまた別の親子がやって来たこれでは簡単に見つからないだろうなあ家に帰ったら、ケータイがないという夜出かけるときは持たなかったから、昼の虫取りの時に落としたらしい今度はカミサンがお供で、昼の虫取りのルートを探しに出かけた結局ボクの畑のせみの幼虫を探していた場所で見つかった呼び出し音を鳴らしていたので、とですぐにわかったというそれにしてもよく見つかったものですね、ラッキーでしたもうひとつラッキーなことが・・・ケントが2階の部屋で寝ようとしたとき、窓の網戸でガサガサという音なんと、カブトムシが向こうからやって来てくれたのです「おれがきたからあいさつにきてくれた」と、ケントは大喜び「明日から探しにいくのはやめて、家で待ってるほうがいいよ」とボク弟のところでも、竹やぶで見つけたカブトムシの幼虫を孵化させてケントのためにおいてくれている夜は夜でカブトムシが向こうから飛んできたしかし、実際に木にいるところを自分で見つけて捕まえたいこれがケントのホンネらしい、《当然だろうな》と、昔の少年は思うのです