大迫ダム(奈良県吉野郡川上村大迫)
2020年9月12日(土)のドライブ(1)最初に訪ねたのは大迫ダム前回(2020/8/8)訪問した大滝ダムを通過国道196を吉野川沿いにさらに15キロほど遡ると大迫ダムに到着、自宅から約二時間関西電力による認可出力7,400kWの水力発電この裏面には「建碑の記」奈良県吉野郡川上村大迫、アーチ式コンクリートダム本体工事は1973年(昭和48年)10月に完了1974年(昭和49年)より本格運用に入った放流先の下流方面ダム湖側の写真は撮り忘れ(笑)冒頭の写真の碑の裏側、碑の説明これを読むと建設の経緯などがよくわかる建碑の記近畿地方有数の大河「紀の川」は その源を大台ヶ原山に発し上流の奈良県では「吉野川」の名で杉と桜の峡谷を縫って下り和歌山県に入ってからは美田と柑橘と桃李の里を潤し一六六〇平方粁に及ぶ流域の産業と生活に多大の貢献をしている重要な河川であるしかし この川は 極めて気まぐれで 過去に数えきれないほどの氾濫と旱魃の被害を流域にもたらし そのため和歌山平野の農業水利は 長年月 名状し難い困難と努力のなかで行われてきた一方 この川の水は 山一つ隔てて北に広がる奈良盆地にとっては 手の届かない無縁の水で そこでの農業水利は専ら不安定な溜池に依存せざるを得なかった昭和二十五年国民の食糧確保と地域産業の復興を図るとともに奈良・和歌山両県民の多年にわたる悲願を実現するため国は 十津川紀の川総合開発構想を立案し これに基づき十津川紀の川土地改良事業が農林省の直轄工事として二十余年にわたって行われてきた大迫ダムは この開発計画の一環として 受益者及び水没地関係者の協力のもとに 昭和三十九年から工事が行われてきたがここに完成し 山間の大きなはざまの地に紺碧の水を湛えることができたこの人間の英知と努力とが生みだした人工の湖がとこしえに流域の発展に寄与することを祈念して この碑を建てるものである 唱和五十一年九月 近畿農政局長 森 宏太郎※大滝ダム訪問記(2020/08/08) →☆次は吉野川を離れて、奈良県吉野郡下北山村一級河川・熊野川(新宮川)水系北山川に建設された池原ダムへ向かう!