泣ける、笑える映画・ドラマ鑑賞日記

だいぶ前の話ですが、「一杯のかけそば」という話が話題になった時期がありました。みんな口を揃えて「感動した」「涙がとまらなかった」などと言っており、本もかなり売れたはずです。ところが、著者の過去が明らかになると、ブームは急に冷えこんでしまい、その後は話題にすらのぼらなくなってしまいました。その後私も読んでみましたが、何の変哲もないつまらない話でした。

今年の日本でもっとも検索された言葉になった「電車男」ですが、正直なところ「一杯のかけそば」の同類の匂いがします。そういうモノは、少しブームがおさまった後で、冷静になって見たほうが良いので、今までは映画はおろかドラマも、原作本もまったく見たことがありませんでした。

まず主演の山田孝之ですが、この人は「世界の中心で愛をさけぶ」とか、「Ｈ２」とか、多くの作品で主演に抜擢されています。それほど人気があるようには見えないのですが、なぜなんでしょうね。演技はそこそこだと思いますが、さすがにオタク役はわざとらしさが目立ちます。

確かこの人は「ちゅらさん」で国仲涼子の弟役をやっていたと思いますが、今回は国仲涼子が逆に脇役になっています。

話は変わりますが、国仲涼子は朝ドラ時にかなり人気があった様に思いますが、その後はあまり良い仕事に恵まれていないような気がします。なぜなんでしょうね。

相手役の中谷美紀ですが、落ち着きすぎていてあまり魅力的に見えません。テレビでは伊東美咲がやっていたようですが、そっちのほうが良いかもしれません。ただ、そうするとあまりにも「今風」すぎるので、欲を言えば二人の中間ぐらいのキャラクターを持った女優さんだとベストだったように思います。

「２ちゃんねる」を通じて仲間が女の人との付き合い方についてアドバイスしてくれるという点が新しいのでしょうが、ストーリーはごく普通の恋愛モノです。とりたてて斬新な点はありませんし、ストーリーも直球勝負で荒さも目立ちます。

もっとも、最後まで飽きずに見ることができたのも事実です。暇つぶしに見る分には良いかもしれませんね。

ところで、エンドロールを見ていたら、田中幸太朗の名前がありました。どこにでていたのか気づかなかったので、いろいろと調べたところ、冒頭のフィギュアの店のお客さん役で数秒間出ていたようです。

ほとんど山田孝之とコンビを組んでいるような状態になっていますね。

おススメ度★★★☆☆（ちょっと甘いか？）