泣ける、笑える映画・ドラマ鑑賞日記

久しぶりの書き込みです。

「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心が監督で、「いま、会いにゆきます」の中村獅童が出演している映画ということで、前から関心がありました。

私は基本的に動物の映画は嫌いです。特に動物を使って泣かせる映画を作る手法は、映画に対する冒涜だとすら思っています。以前ムツゴロウさんが盛んにその手の映画を作っていましたが、どれも映画としてはどうしようもないものばかりでした。

この映画も、基本的にはその同類です。ですから、ストーリー云々については、特に触れません。

この映画はいくつかのストーリーで成り立っていますが、基本的には中村獅童主演のストーリーが柱になっています。その合間にショートストーリーが挿入されている感じですね。音楽が得意な人であれば、「ロンド形式のようなつくり」と言うとわかりやすいかもしれません。「エリーゼのために」みたいなつくりですね。メイン主題の合間にサブ主題が挿入されているようなパターンです。

「ジョゼ～」でも感じましたが、犬童監督は雰囲気作りがうまいですね。中村獅子童と小西真奈美の子供時代の映像は、「いかにも」という感じではありますが、ちょっとしんみりしてしまいます。最後のマリモが死んでしまうストーリーなんかでもそれを感じました。ただ、途中のアニメや歌は余計だったと思います。

中村獅童は、今まで見た映画の中では一番存在感を感じません。本人のせいではなく、単に映画のつくりに問題があるように思います。これだけストーリーが細切れだと、こちらが役に感情移入する前に別のストーリーに移ってしまうのです。

また、宮崎あおいも気になっていた役者さんの一人です。今まで出演した映画、ドラマを見たことがなかったのですが、ＣＭや雑誌を見て、いつか見ようと思っていました。

最後にほんの少し出演していただけなので、たいしたコメントはできませんが、一言で言うと「華のある女優」だと感じました。主役とか、あるいは主役の相手役といったメイン級の役柄で力を発揮しそうなタイプだと思います。今年は主演映画も公開されますし、朝ドラのヒロインにも決まっていますので、今年は注目していきたいですね。

話はかわりますが、映画の中に出てきたワンワンカンパニーのＣＭは強烈でしたね。何回見ても笑っちゃいます。

おススメ度★★★☆☆

なんだかんだ言いながら泣いてしまったので、少し甘めです。