2006年05月の記事一覧 | 簡単生活をめざす！

お勧めの本　『ハッピーバースデー』

我が家の長女はどちらかといえばインドアタイプです。長いワンレングスにめがねをかけて、活発なわりに運動は苦手（私の血を引いているらしい…）いつも弟と妹のボスとして権力を振るっています^^;なかなか個性的なマイペースタイプで、いろいろ心配もしたけれど仲良しもでき、男っぽい性格のせいか気軽に色々な人とかかわりが持てているようです。そんな娘は本を読むのが大好き。はじめは漫画ばかりだったのですが何がきっかけだったのか本をよく読むようになりました。その娘が「ママ、”ハッピーバースデー”って本知ってる？お友達から借りたの。すごくいい本らしいよ。」と、話していました。『ハッピーバースデー』…知らないけど私が感じたその本のイメージは”子供が生まれた時の感動を綴った本”かなという感じでした。「ふ～ん…知らないなあ…」その後その本を読み終えた娘が「すごく良かったよ。ママも読む？」と言ってきました。「そうねぇ～」とあまり気にも留めず（悪い母！！^^;）軽く流したのが3～4ヶ月前のことでした。そして、つい先日のことです。いつも娘は読んでいた漫画や本をリビングに置きっぱなして、私に「かたずけなさ～～～い！！」と怒られるのが常。その日は怒るより先に寝られてしまい、まったくやれやれ…と娘の本を整理しようとしていました。その時、目にとまったのがその『ハッピーバースデー』でした。”あ、これ、前に話してたのだ…また読んでるんだなぁ”と、表紙をめくってみました。冒頭はどんなだったかはっきりしませんがたしか自分の誕生日の日になかなか帰ってこない母親を待つ少女あすかと兄とのやり取りの場面でした。「きっとお母さんはあすかのためにケーキを買ってきてくれる」と願って待つあすかに兄は「お前の誕生日なんてきっとママは忘れてる、待ってても無駄さ。お前なんて生まれてこなければ良かったのな～」と冷たい言葉を容赦なく浴びせるのです。自分の思い通りに成長した長男に比べ、できの悪い娘あすかをどうしても愛せない母が「ああ、あすかなんて、本当に生まなきゃよかったなあ。」と本気でつぶやくシーン。私がイメージしていた誕生を祝う内容とはかけ離れていました。母からの精神的虐待で深く心の傷を負う少女・あすかの物語だったのです。ありえない！！ほど心無い母の言葉や態度。かわいそうでたまらない境遇のあすかがそれを克服して立派に成長する姿に涙がとまらず、そのまま一気に読み終えました。あすかがいろんな人の力を借りながらも、自ら大きな壁を見事に乗り越える。人間も自然の恵で皆が生かしあって生きている。そのことをあすかが感じて自分を大切に感じた感覚を、私自身も強く感じることがあります。あすかの成長によって周りの人間もどんどん変化していく。どんな壁でも越えられない壁はないのかも。乗り越えなければ何も変わらないのかな。そして乗り越えたとき心がこんなにも強くなれるんだと、深く感動しました。1997年の発売当初からロングセラーを記録しているそうで、はじめ児童書として出版されたものが親たちの間で話題になり、母が娘を愛せない理由や虐待の様子、カウンセリングの要素などを大幅に加筆した大人版が出版されたそうです。私が読んだのは大人版。娘は児童書のほうも大人版のほうも何度も読み返したようです。今でこそ本が好きだけれども私は小さいころはそれ程本を読みませんでした。”こんなの読んでるんだ～”と娘には少し驚き、小さいうちからこんな本に出会ている娘がちょっとうらやましい気持ちでした。きっとこの本、今の私に必要だったんだろうな～。娘が散らかしていなければきっと読まなかった本との出逢いに運命さえ感じてしまった！ちょっとオーバーかな…？でも、嬉しい！！！子供を持つお父さん、お母さん、高学年くらいからの子供たちに是非、出逢って欲しい一冊です。児童書(^^)vハッピーバースデー大人版です(^^)/ハッピーバースデー

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2006年05月の記事

イオンデュオで、おでこのシワが！！

お勧めの本 『ハッピーバースデー』

お勧めの本　『ハッピーバースデー』