夜明け前の街々に揺らめく炎
君は何処から見ているのかい
天に届けと祈り呟く祈りの声
君には聞こえているのかい
抑え切れない涙と魂の呻き
君の胸には届いているのかい
君はいつも微笑んでいた
泣いた顔を見たことが無かった
僕に不満がある時には
唇をプクンと前に突き出した
そんな可愛い君の柔肌に
そっと触れてみたかった
暖かいその手を握ってみたかった
生きている証を確かめたかった
あのとき
僕の心の礎が
希望の全てが
そして未来が
君と共に去ってしまった
この手に君を抱きしめるその前に
手を差し伸ばしても
呼びかけてみても
君の笑顔は一枚の写真の中
僕に残ったのものは
刻み続ける時の流れだけ
時間を戻せないと
分かってはいるけれど
僕は叫び続けている
ときよ巻き戻れと
君はいない
復興され新しくなった
街の何処にも
雑踏の中にも
あっ、君ぃ
思わず呼びかける
振り向く顔に
君の笑顔が重なることは無い
分かっている筈なのに
今の僕に
君は微笑んでくれるかい
空しく歩んできた永い時
虚ろな心で何かを探し続けている
求めているのは罪なのかい
君の温もりを
今日も僕は街に出る
君が思い切りの笑顔で
この胸に飛び込んで来てくれる
その日まで僕なりに
生きてくしかないんだから・・・
ロウソクの炎に誓いを込めて
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