義母の病室に顔を出した時に、「こんなものを頂いたんだよ」と一通の封筒を手渡して読ませてくれました。
義母の手術に医師の指導の下で、気管内挿管実習をを行った救急救命士さんからの心のこもった手紙が入っていました。
読み進める内に、その方の仕事に対する使命感と一刻を争う現場での緊張感や救命スキルの向上に向けての情熱がヒシヒシと伝わって来て、ジーンと熱い物が込み上げて来ました。
勿論、
手術を受ける本人もまた家族も、担当医が直接してくださる方が安心です。
しかし、それでは、救急救命士さんの「いざ」と云う時の対処技術が確かなものになって行きません。
お手紙の中にも
「患者さまの命を病院まで運ぶ者の使命として、絶対に失敗は許されません。その為にも、一回でも多くの実習を積んで行きたいのです・・・」と書かれてありました。
そして、
「僕がお身体に触れた時は、貴女は麻酔が完全に効いていた状態なので、僕の顔を当然覚えていらっしゃらない事は承知なのですが、貴女の手術に関わった一人の救命士として、一日も早い本復を祈っています」とも。
手紙を取り出した時に、封筒の中に何かが残りました。
手の平に出してみると、
何と・・・・・丁寧に作られた 一羽の折鶴
この時の感激 敢えて書く必要も無いですよね
以下、
ある病院のHRからの抜粋
心肺停止患者の救命率を向上させるためには、その場に居合わせた人による救急手当、搬送時の救急救命処置な どの病院に行く前に処置が講じられることが必要です。そのため、いち早く現場に駆けつける救急隊員、中でも特別の教育を受け、国家資格を取得した救急救命 士の業務の向上が重要となっています。
救急救命士の業務拡大として、医師の包括的指示下による除細動の実施が平成15年4月から行われていますが、さらに、必要な講習、病院での実習により知 識・技術を習得した救急救命士が医師の指示下で行う気管挿管が平成16年7月から認められることになりました。
この気管挿管の病院実習は、全身麻酔手術を受ける患者さまを対象に同意を得て行いますが、麻酔科の専門医が常時付き添って指導に当たり、通常の麻酔科医が 行う際と同様の安全性を確保しながら実習を行います。また、前日までに麻酔科医と救急救命士が一緒に、患者さまへ麻酔方法や安全性などについてご説明しま す。
誰もが不慮の事態で急に心臓が止まり、救急隊の処置を受ける可能性があります。そのため救急救命士の能力を高めることはとても重要であり、一人でも多くの 心肺停止患者の救命率を向上させることにつながります。救急救命士による病院で気管挿管実習に関して、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。