"眠るのが怖い"と感じたことはあるだろうか?
その為コーヒーを飲んでわざと徹夜してみる
だが
徹夜も2日が限度である
心身の疲れで結局は眠りに落ちてしまう
「深く眠れる薬を飲めば?」と友人は言う
しかし
睡眠レベル3までが限界で、殆んどが覚醒と浅眠の繰り返しだ
その間に
恐ろしく 苦しくて 怖く 或いは 悲しい 感情の嵐に巻き込まれて
私の心と身体は少しずつ蝕まれて行く
余りの怖ろしさに
『これは夢なのだから大丈夫』と
外の自分が夢の中の自分に呼びかける訓練をしたが
まさに恐怖に苛まれて瞬間には何の役にも立たないのだ
安らぎの中で眠れば大丈夫なのか・・・
寝る前に思い切り楽しい想いをすれば眠れるのか・・・
暖かい胸の中で愛という毛布に包まれて眠れば悪夢は訪れないのか・・・
いやいや
結末はいつも同じだ
突然、
何の前触れも無く、
大音響とともに自分の脳みそが大爆発を起こして塵となって飛び散るのだ
それは 『死』
五感の全てを以てして死を認識する・・・自分の!
死はこんな感じなのだろうか?
無に帰した肉体
虚無の中で思念だけが残り
宿るべき場所を探して浮遊して行く
その
爆発音で早鐘を打つ心臓の音とともに覚醒し眼を開く
しかし そこは
何も見えず何も聞こえない暗黒の世界
ブラックホールの中をフワフワ漂っている
思わず
生きている事を証明したいために
声にならない悲鳴をあげる
本当に恐怖を感じた時は声も出ないらしい
だが
生きている事を伝えようと必死にもがく自分が居る
これが『頭内爆発音症候群』
自分の『死』と『生』に向かわざるを得ない毎日
未だ専門医も居ない
研究も進んでいない
生きているのか?
それとも
生かされているのか?
これも私が抱えるひとつの大きな試練!