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テーマ:お仕事のお悩み(671)
カテゴリ:借金の返済と会社経営のこと。
先日のブログで、手形不渡りの緊急連絡をうけたことをお伝えしました。 その次の日に、「大人とは?」という内容で、「働けません」という本を紹介しました。 今夜はそれに関連するお話を少し・・・・・。 私のところに相談にくる方の内容は本当にさまざまです。 先日、不渡りになりそうだった人は、ある会社を経営しています。「だった」ということなので、「不渡りは回避された」と判断してもらえますよね。 確かに手形の不渡りは回避はされました。 しかし、・・・ 手形の不渡り・・ということが、どういった意味なのか知らない人の為に説明しますと・・・ 事業内容により、「いついつ期日で支払いをします」という約束された手形(?)が約束手形といいます。 約束手形を発行するには、銀行に当座預金を開設してもらい、信用ができたときに初めて手形帖・・いわゆる「約束手形」を発行できるようになります。 (これは小切手とにていますが、実は全く違います。 約束手形は必ず、○月○日期日に支払うという約束のものですが、小切手は、基本的には発行日しか書く欄しかありません、発行日からすぐ銀行に入金して3日間ぐらいですぐに現金化ができます。) 約束の期日がきたら、当座預金に額面の金額を用意しておかないと「不渡り」扱いとなります。 先日の電話の相手の方は、その支払い期日になってもお金が用意できずにあわてたわけです。 「不渡り」は一回目では、銀行から「取引停止」にはなりません。 しかし、当座預金は使用できなくなります。普通預金はそのまま使えます。 ただし、半年以内に2回目の不渡りを起こした場合は、銀行取引の停止となります。 以後、当座預金は使えません。もちろん手形も使用できません。 彼は一回目は「不渡り」をおこしたそうです。 そして、今月中旬「不渡り」の2回目を起こしそうになり、かろうじて、ある善人の方からお金を借りることができて、銀行の取引停止は免れたそうです。 でも、ここで問題があります。 彼は、なぜ、不渡りを起こしてしまったのでしょう? 原因を探ってみると 彼・仮にAさんとしておきましょう。 Aさんは、以前債務整理をした経緯がありました。 何件かは、高い金利のところもありました。高い金利のところを専門家に整理してもらいなんとか借金の圧縮に成功しました。 その後、支払いをなんとか現金体質に変えようと努力はしたと思いますが、結果的には、又同じあやまちを繰り返してしまいました。お金の算段に困った彼はまた、高金利から借りてしまったのです。 売り上げが伸びないため、経費の削減も思うようにいかず、会社のキャッシュフローが成り立ちません。 (キャッシュフロー=営業利益+減価償却費 ) 同じようなあやまちを繰り返さない為には、大変な苦労ですが、経営体質を変えなければ再生はできません。経営体質&経営者の考えを変える。覚悟してかからないといけません。 簡単なようでなかなかできないから、同じ過ちをくりかえすのです。 事業の再生は簡単にはいかないのが現実です。 さらには、聞くところによると、生活費としての給料が取れないために、子供の教育費が重荷になり、そのために高金利から借りてしまったとのことでした。 一昔前は、家が貧しいという理由で大学や高校にいけないという事もありました。 今は、家が貧しくても親が頑張って学費を捻出するという事をよく聞きます。 でも、その為に親が多重債務になってしまうケースもあるということも、良く耳にします。 前回、紹介した本。 「働けません」では、親が学費を捻出できない場合、学費を借りるためにはどうしたらよいか? を取り上げています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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