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カテゴリ:会社の経営再建を考える
先日から「リーマン」の会社更生法適用でゆれている日米。
ところが今度は、身近なところで、「松本引越しセンターが倒産」というニュースが飛び込んだ。 象さんマーク・・かわいい女の子が電話口で「はい。松本引越しセンターでちゅ」というCMが印象に残る。 実際「倒産」という言葉は当てはまらない、「民事再生法」の適用で、受け皿になってくれる企業があれば、再建は可能です。 昔、短い期間に「事務」のアルバイトをした事もあるので余計に気になったニュースですが、 実は、それよりも、記事の文末に、驚きました。 昨年9月、創業者の長男だった松本修治社長(当時)が自殺している。 松本引越センターが再生法/業界中堅、全国25拠点 2008/09/19 20:17 引っ越し業中堅の松本引越センター(大阪府四条畷市)は19日、民事再生法の適用を大阪地裁に申請した、と発表した。 同社は「ゾウのマークの松本引越センター」のテレビCMなどで知られる。1961年設立し、同社ホームページなどによると、全国に約25の支店、営業所があり、2007年6月期の売上高は約65億円。 業界関係者によると、同社は新築マンションの引っ越しを一括して引き受けていた建設会社との契約が02年ごろ終了。最近は、原油価格の高騰や人件費上昇などが収益を圧迫していたという。 昨年9月、創業者の長男だった松本修治社長(当時)が自殺している。 原因がわからないので、なんともいえませんが・・、 「なぜ?経営難?それとも??身体が不調とか?」 なぜ、自殺をしなければならなかったのだろう? 同じように、自死してしまった人の遺族として、とても無念さを感じます。 実は、先日、私のところに「TV取材」させてほしいという依頼がありました。 韓国のある放送局の方で、こちらに赴くという話でした。 来週の土曜日に放映の「ドキュメンタリー」番組[そこが知りたい」という高視聴率番組の取材なんだそうです。 私はTV取材を受ける事を承諾しました。 あれから4年。 私の子供達は、ようやく、現実を受け止める心になったからです。 そして・・昨日の朝、30代の放送局の方と通訳の方が見えました。 私は駅まで迎えに行き、ほぼ一日、彼らの取材に応じました。 現在の韓国では、日本と同じように自殺者の数が激増しているそうです。 韓国の借り入れ金利は、昔は60%近くもあり、最近は少し下がってきたものの、 まだまだ、規制が整備されていないという事でした。 また、日本のグレーゾン撤廃の動きもあり、日本の消費者金融会社の「三洋●●ィナンス」 「武●●」などが韓国に進出しているそうです。 日本では借金で自殺する人は「みんなに迷惑をかけたくない」という気持ちが大きいそうですが、 韓国では「みんなに知られるくらいなら」という気持ちになるそうです。 韓国の人たちは、結構「プライド」が高い人種だから・・と言っていました。 そして、韓国でも、日本のように、相談する窓口(人)をふやし、助け合うネットワークを作りたいと言っていました。 そんなわけで、家族として、韓国の人たちに「メッセージを」ということでした。 30年間仕事をしていた工場、 今は人出に渡った自宅(新築が建っていました)を見てもらい 最後に、事務所で思い出の写真を見ながら、メッセージを伝えました。 生きる手段&道具でしかないお金のために(猫次郎さんがよく言っている言葉ですね) 自らの人生を終わらせてしまう人が多い現実。 私の家族もその1人でした。 金額の大きさの違いはないと思うけれど、たった600万円のために自死したのです。 なぜ、そこまで、心が病むまで、自分を追い詰めたのでしょう? 経営難に陥った工場の再建のために、兄弟に譲ってしまった経営権。 しかし、 個人的に借金していた(サラ金からの)、毎日、毎日、鳴り響く督促の電話・手紙・ そして訪問。 いてもたってもいられなかったに違いありません。 子供たちにも迷惑をかけたくない、連帯保証人にも迷惑を掛けたくない、 そんな思いがとうとう、自死の場所を求めて、さまよったのです。 今でも思い出すたびに泪が出てしまいます・・。 私達のメッセージです。 「誰にも相談できない・・のではなく、家族だからこそ、何でも隠さず、相談してほしかった。 本当に悩んだ時は、親の威厳とか、プライドとかは、関係ないと思う。 危険信号を察知していたにもかかわらず、止める事ができなかった事を今も後悔しています。親孝行もできませんでした。 たぶん、これからもずっと後悔したままでしょう。 借金問題はどんな形であれ、解決できるのだから、もっともっと、オープンに相談できる窓口を作るべきだと思います。 私達のメッセージで1人でも多くの人が、自死を踏みとどまってくれたら、と思います。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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