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カテゴリ:いろいろ雑感
先日のこと。
久しぶりに田舎に戻りました。 私の田舎は、今も昔も変わらず、田園風景が広がっているところです。 信号も少なく、夏はカブトムシやクワガタを捕まえる楽しみがありました。 季節毎に桑の実や木苺、せり、あけびなども採れました。 素材ブログ「防腐剤」より画像をいただきました。 高齢の母は私に会う度に、自分の生が短い事を言います。 85歳になる母ですから、足腰が弱くなっているのはあたり前です。 最近は特に身体が思うようにうごかないのがつらいのか、とても気が弱くなっています。 箪笥の引き出しをあけて、洋服やアクセサリーを、私に・・と差し出します。 「あっても仕方がないから、あげる」といいます。 まるで、形見分けのように。 私は少し悲しくなりました。 遠く離れて暮らす私には「病院」の付き添いも「お買物」も一緒には出来ません。 それでも、時間を見つけては、少しでも母と一緒にいる時間を作ろうと頑張っています。 母は1人で暮らしているわけではありません。 兄夫婦と甥っ子夫婦とひ孫2人。近くには姪っ子がいて、みんながおばあちゃんの事を、気使ってくれています。 だから 少し安心しています。でもやはり娘の私にはつい、本音を言うのだと思いました。 でも、私の周囲には「認知症」「アルツハイマー病」など、病気で悩んでいる人もいます。 そんななかで、母は別に呆けるわけでもなく、自分の事は自分でできます。 畑に行き、白菜やほうれん草を作っています。 「元気でいるのが、一番の子供孝行になるんだから。ありがとう、おかあさん。長生きできるように応援するから。」 そう伝えると、母は、笑ってくれました。 私の父は20数年前に他界しました。 それまで、亭主関白(昔の人はみんなそうでしたよね)の父に仕え、口答えもせず、 愚痴一つ言わずやってきました。 そんな父が他界してからは、旅行にいったり、カラオケに行ったり、 凄く社交的になって、とても明るくなった事を覚えています。 私は学生時代、スポーツをやっていて、家に帰る時間も遅く、家にいる事は少なかったのですが、社会人になっても、いろいろ青春を謳歌(?)していたので、母にはいろいろと心配をかけてしまいました。 親孝行らしい事もできずに、心配ばかりでした。 挙句に20歳になるやいなや、さっさと結婚してしまい、今思うとまぁ自分勝手な人生を過ごしてきたわけです。 私が幸せなら母も幸せだと思いますが、もう少し母のそばにいてあげたかった・・と思うようになりました。 そんな気持ちになったのも、自分が親になって、初めてわかったのですから・・なんとも情けない話です。 いくつになっても、親と、子の、関係は変わらないといいます。 どうか長生きしてくださいね、お母さん! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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