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本日の「茶飯事」

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2023年06月11日
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 すでに退院から数日過ぎてしまったが、今回の入院治療について、記録しておこうと思う。

  昨年7月に受けた、肛門と直腸の摘出手術の際、本当であれば同時に人工肛門の作り替えをする予定だった。というのは、その手術の前日に、看護師が新しい人工肛門の作成位置を、わたしの腹部にメモしていたから、わたしとしては内科医から外科医にその同時手術の依頼がされているんだな、と思っていた。が、術後、目が覚めると外科医は「人口肛門については、緊急性を感じなかったので、処置していません」と言った。それでわたしは特に反論なく、「そうなんだ」と思っていた。
 だが、数か月後にまたわたしは「閉塞性イレウス」により入院した。人工肛門の移設をしないと、また同じ症状を何度も繰り返すから、やはり近日中に手術を受けるよう内科医から勧められた。しかし繁忙期が迫っていたため、「来年4月以降に」と手術の延期を依頼した。

 そして、4月になり、術前検査や説明が始まった。これは、1週間に1日ずつ、連続2週間通院した。手術日がいつかと病院の事務に尋ねると、「手術日程は外科部長がすべて決定しているため、今日はわかりません。決定しだい、電話を差し上げます」と言われた。4月下旬、電話がかかってきて、5月16日と説明された。
 
 5月15日入院、翌日手術。15時30分くらいに手術は始まり、目が覚めたのが19時30分くらいだった。
 事前説明では行われなかった、腹部の神経ブロック麻酔を追加でかけるという説明をされ同意書にサインをさせられた。手術室に入室する直前にそんな説明、普通はしない(と自分は思っている)。麻酔の理由は、「若い人は痛みを強く感じることがあるから」だそうだ。いやもう若くないが、と思ったが、麻酔科医がそう言うからには、手術を受ける患者の平均年齢よりわたしが若いということなんだろう。
 手術の翌日から、歩行の練習をさせられる。左手の甲から刺されている点滴針から痛み止めは入っていたが、起き上がると強い吐き気をもよおした。吐き気止めを注入してもらった。それでも腹部の強い痛みは感じた。歩くことができれば、自分でトイレに行けるという解釈になり尿管を抜くことができるという。わたしはどうにか看護師とともにトイレの近くの洗面台まで歩くことができ、手術日の翌日には尿管は抜かれた。
 約3日後、食事が始まった。口から栄養摂取できることの確認ができれば、点滴を抜くことができるという。目安は、食事の半分以上の量が食べられるかどうか、だそうだ。これもクリアしたのだが、何しろ痛みが強く、飲み薬と点滴での痛み止めをしばらく併用する予定だったので、左手の甲に入っている針は残し、いったん24時間注入されていた生理食塩水は外された。

 手術後、毎日、担当医がやってきて、体調はどうかと尋ねるが、毎回「痛い」と言っていた。だって本当だから。手術は4人で行われたらしいが、そのうちの、担当医の上司と思われる人も、数日に一回はベッドに来て痛みはどうかと尋ねてきた。同様に「毎日痛い」と答えていた。が、手術日から4日後「え、まだ痛い?」なんてことを言う。「痛いですよ?」と言うしかなかった。
 手術日から約一週間後の土曜日、発熱。医師がいないからと、薬を処方されることもなく、氷枕と水分摂取で日曜日夜まで過ごす。痛みで眠れないと看護師に言うと、「睡眠薬飲みますか」と尋ねられる。「そういう問題じゃないでしょう。熱がでてるんだから、身体のどこかに炎症が起きてるか調べる検査をするとかないんですか」と言ったら、「すみませんねえ、先生いないから、検査の依頼とか解熱剤の処方とかできないんですよう、先生には発熱のことを伝えておきましたから」なんてのんきなことを言う。無能な看護師め、と心のなかで毒づくしかなかった。こういうのが術後の患者が悪化していく原因になるんだろう、と改めて感じた。睡眠薬の投薬はできるくせに。
 
 翌月曜日、血液検査で炎症反応が出た。その日の担当看護師に、痛い痛いといつものように痛みを訴えると、傷口を見て「あ、これはもしかして」と言い、担当医ではないが外科医にすぐ連絡してくれ、ベッドまで来てくれた。腹腔鏡ではなく、開腹手術だったため、傷口には皮膚を寄せるための透明なテープのようなものが貼られていたが、はがされた。傷口の両側から、ぎゅーっと皮膚を押された。非常に痛かった。わたしには見えなかったが、どうやら傷口が化膿していたらしく、押されたことで膿が出たらしい。

 ああまたか。7月の手術以降も「創部感染」を起こし、外来で担当医に「洗浄」というものをしてもらったことがある。今回もそれのようだった。

 その日から毎日、ボトル入りの生理食塩水で「洗浄」をしてもらうことになった。毎日なにもしなくても膿が傷口から出るので、ずっとガーゼを当ててもらい、汚れたら交換してもらう、ということが続いた。約10日後、それでも膿と痛みが治まらないため、担当医は上司から指示されたのか、膿の排出を促すためのドレーン(管)を入れると説明した。別室に呼ばれ、ベッドに横になる。担当医とその上司が2人で入ってきて、上司が傷口の糸をハサミでちょきん、ちょきんと切る。両側から押される。痛い。担当医が局所麻酔を数か所に打つ。上司に3センチくらいの長さの管を3本入れられる。入れるだけだと抜けるので、その両側の皮膚を縫われる。途中で担当医が縫いはじめるが、縫う場所について上司から叱られている。麻酔の針がそもそも痛く、叫びそうになりつつもガマンしていたら終了した。その日から膿の出る量も痛みも減っていき、管や糸を抜かれたり、自然に抜けたりで、管は3本とも体からなくなり、入院から約3週間で退院日を迎えた。
 同じところを入院中に2回も切られるとは思わなかった。。
 手術の最大の目的だった人工肛門の移設は、結局は以前と同じ場所に再造設となった。昨年7月の手術の影響で内臓が癒着を起こし、別の場所に造ることがむずかしかったらしい。場所は特に不満はなかったが、問題は人工肛門自体の大きさだ。見たこともない巨大なものに変わっていた。「術後はむくみがあって大きいですけど、そのうち小さくなりますよ」と言われたものの、3週間経過しても以前の人工肛門ほどは小さくなっていない。看護師によると、これ以上は小さくはならない、とのことである。がっかり。要するに下手なんだな、と感じずにいられない。以前使っていた人工肛門の装具がサイズが合わず使えないため、新規で別のタイプのものを買いなおすことになった。予想外の出費。これにもがっかり。

 それでも明日から出勤をしないといけない。
 いまもわずかながら膿が出ているので、ガーゼ交換はしないといけないし、装具のタイプが変わったことで、管理がうまくいくのかどうか(仕事中にはがれてしまうのでは、など)という不安もある。来客者の対応をしていると、行きたいときにトイレにも行けない。もういっそ、自宅で仕事ができればいいのに、と思うが、個人情報を扱っている関係上、完全リモートワークはできない。

 ちなみに担当医はわたしより15歳以上年下である。








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最終更新日  2023年06月11日 15時22分56秒
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