カテゴリ:ひとりごと
まだ私がダンナ様と出会う前のことです。
当時すごく好意を持っていた男性に誘われて、 二人でスキーに行った事がありました。 私の気持ちを彼も気付いていたと思うので、 誘ってくれた、という事は彼も私の事を…? なんて、ひそかに期待に胸膨らませる私。 付き合う前に二人でスキーなんて、 とかなり悩みましたが、きっとこのスキー旅行で 彼から告白してくれる、と思って行くことにしたんです。 そして、嬉しくて嬉しくて親友達に話しまくってとうとう前日。 持っていく物に迷い、服装に迷い、下着に…いや失礼! とにかく迷いに迷って、その上緊張のため、 ほとんど一睡もせずに当日を迎えてしまったのです。 現地へは電車で行きました。 夜行列車は私達を乗せて、白銀の世界へと向かいます。 寝台車じゃなかったので、彼と寄り添うように 肩を寄せ合って眠りました。 いや、私はそのシチュエーションにドキドキして、 結局あまり眠れませんでした。 現地に到着! 超ビギナーの私に、スキー上級者の彼が、 それこそ手取り足取り指導してくれ、 「スキーは別にどうでも良いのよ~」と思いながらも、 彼があまりに熱心に教えてくれるので、 私も筋肉痛になるくらい頑張って練習しました。 そして、そして、ついに運命の夜がやって来たのです。 彼ったら、雰囲気を盛り上げるために、 なんとBGM用のラジカセまで持ってきてくれている、 という芸の細かさ! で、ワインなんて飲んだりして、二人のムードは最高潮に! 「じゃ、そろそろ寝ようか」 「うん…そうしようか」 部屋の灯を消す彼。 流れるBGM。 ……………。 あれっ!?朝!? えっ!?なんで!? 記憶が全く無い。電気を消してからの記憶が…。 どうして…。 彼の態度が昨日までとは全く違い、 何となく怒っているような~。 「疲れてたん?電気消した瞬間にイビキかいとったで」 吐き捨てるように言う彼。 ガ~~~~~~ン!マジかよ~! 何度も起こそうとしたらしいんですが、 蹴っても起きなさそうな勢いで爆睡してたらしいです、私。 でも、でも、あんなにスキーさせるんだもん! その前の日も、前の前の日も、ほとんど寝てないんだもん! 仕方ないじゃないかぁ~!(泣) …もちろん、彼との恋は成就しませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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