テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カナダ
私が滞在していたリーチ家からバスですぐのところに
ジェリコビーチはありました。 私がバンクーバーに滞在したのは秋から春にかけてだったので、 人があまりいないそのビーチが私はすごく好きでした。 風の強い日にはウィンドサーファーが何人か沖に出ていて、 綺麗な色のセールが右に左に行き来するのをただボーッと眺めながら、 ウォークマンから流れる音楽を聴いていました。 もしカナダに来ていなければ、私は今頃何をしているだろう。 そんな事をよく考えていました。 いつもいつも他人の目ばかり気にして、 誰にでも好かれるように、とそればかり考えてやってきました。 結果、私への評価はそれなりに良いものでしたし、 私自身もその評価に満足していたんです、学生時代は。 でも、社会人になって大きな責任が自分に課せられるようになり、 色んなものが見えてくるようになると、 今まで通りの「いい子ちゃん」でいる事が大変になってきたんです。 自分の許容範囲を超えているのに、それをこなそうとして必死でした。 「それは出来ません」「それ、間違ってます」が言えなくて、 もう本当にしんどくてしんどくて…。 悩んで、あがいて5年経ちました。 石橋を叩いても渡らない私。 25になって、やっと、やっと、動き始めることが出来ました。 とりあえず、誰も私の事を知らない、言葉も分からない所に行って ゆっくり考えてみよう。 で、カナダです。 言葉が上手く話せない、というのは 私にとってすごく都合の良い事でした。 とにかく、自分の気持ちを伝える事自体が難しいので、 変に相手の気持ちを考えたり、飾ったりする余裕なんて無いんです。 自分の要求をシンプルに伝える、相手の言葉をそのままの意味で受け取る、 という行為が、私にとっては本当に新鮮でした。 逆に自分の意見をハッキリ言わないと、ここではとても生活できない、 というのが分かってからは、 学校でもホームステイ先でもどんどん自分の思う事を、 ストレートに話すようになりました。 そうすると、かえってみんな心を開いてくれる、という現実に 私は驚きました。 ホントの自分でも、良かったんやん。 やっと抜け出した、瞬間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 10, 2005 09:09:30 AM
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