テーマ:小学生ママの日記(28708)
カテゴリ:こども
先日の参観日の出来事。
その日の参観は2時限あって、 あいだに休み時間があり、私は他のお母さん達と適当に世間話をしながら 次の授業が始まるのを待っていました。 すると、娘のクラスのS君が鼻血を出して泣きながら 廊下を歩いて来たんです。 S君のお母さんはお仕事らしく、その日は来られてませんでした。 私は、「S君、どーしたん!」 と言いながら、ティッシュを出しました。 ティッシュで鼻をおさえながらS君は、 いきなりT君にグーで顔面を殴られた、と泣きじゃくっています。 「何にも悪い事してへんのに?」と聞くと、 「うん」とS君。 そんな時、廊下の向こうからT君が帰ってきました。 「うわ、コイツまだ泣いてるぅ~」と笑いながら言うT君。 教室に入っていこうとするT君に向かって私は言いました。 「あんた、ちょっと待ち。」 「S君泣いてんねんけど、あんた殴ったってホンマ?」 T君はヘラヘラ笑っています。 「S君に謝り」 「え~っ」とT君。 「謝り、言うてんねん。悪い事したら謝るの、当たり前やろ。 自分が同じ事されたら嫌やろ」 T君は笑うのをやめ、S君のことを見ていました。 まわりのお母さんも私たち3人のことを見ていました。 その時、職員室にいた担任の先生が「どうしました?」と走って来たので、 今までのことを話して、後は先生にお任せしました。 参観日だったので先生はとりあえず軽くT君を叱って、 すぐに授業が始まりましたが、まだS君は泣いていました。 T君は家庭に問題のある子らしく、 母親から虐待を受けていたのを知った父親が、 息子のために離婚して子供を連れて実家に帰ったそうです。 実家には父親のお母さん、つまりT君のおばあちゃんが一人で住んでいたので、 そのおばあちゃんがT君の母親代わりになるわけですが、 おばあちゃんも仕事を持っていて、 T君はいつも夜遅くまで独りぼっちだそうです。 その参観日も、誰も見に来てませんでした。 驚いたことに、T君の暴力に手を焼いていた前のクラスの担任教師が、 T君が母親から虐待されていたことをクラスの他の子供に話し、 「ね、T君は可哀相なんです。だから少し乱暴なところがあっても 許してあげましょうね」 と言ったそうで、それでT君の事情を皆が知ることになったらしいのです。 おかしくないですか?その先生の言う事。 どんな事情があろうと、悪い事は悪いんです。 それを教えなくて、ただT君の環境に同情して腫れ物に触るような扱いをして、 何が解決できるんでしょう。 先生の対応はおかしすぎると思います。 参観日から数日後、道でT君に会いました。 「うぃーっす!」と私は言いました。 「うぃっす」横を向いたまま、小さくT君は言ってくれました。 「バイバイ」と娘が言い、「バイバイ」とT君も言いました。 しばらくして、 「そんなに悪い子じゃないよ」と娘が言いました。 娘もT君に何度か叩かれたり蹴られたりしています。 「うん、そうやろね」と、私も答えました。 難しい…な、本当に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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