テーマ:小学生ママの日記(28707)
カテゴリ:こども
娘は、小学校1年生の時から自分の部屋のベッドで一人で寝ています。
15匹の犬と、トラとシカとパンダと一緒に。 彼らは娘の枕の横で寝ているんですが、 あんまり大所帯なので、仕方無く山のようになって折り重なって寝ています。 ディズニー映画「トイストーリー」の大ファンの娘は、 その映画を見た時からずっと、オモチャも生きている、と信じていたのですが、 小学校に行きはじめてから、 何となく怪しいんじゃないか、と思い始めているようでした。 そんなある朝、 娘が自分の部屋から大きな声で私を呼んでいるので、 何事かと思って行ってみると、 「ママ!ママ!たっくんがこんなとこに居る!」 と目を丸くして私に訴えるのです。 見てみると、ミニチュアダックスフンドのたっくんが、 娘の足元で、ベッドから落ちそうになっていました。 「そんな事もあるよ。だって君、寝相ムチャクチャ悪いんやもん。 いつもママが君の下敷きになってる可哀想な犬君たちを、 まだ君が寝ている間に元の位置に戻しておくんやもん」 とはバラさず、大袈裟に悲しそうな顔をしながら、 「あのさぁ~…。ママ、ちょっと前から言おうと思ってたんやけど、 最近君、シーちゃんだけすごい可愛がってるやん? それ、たっくんすごい寂しかったと思うねん…。 で、もしかしたらこの窓から家出しようと思ったんかも…」 たっくんのちょうど真上に窓があります。 シーちゃんとは、その数日前に行った奈良の東大寺で買った、シカのぬいぐるみです。 鹿せんべいをあげたりして、すっかりシカ好きになってしまった娘は、 そのシーちゃんを特に可愛がっていたんです。 「そんなん言うてもママ、ぬいぐるみはぬいぐるみやろ? 動くワケないやん。トイストーリーは映画やし。 ママ、ウソ言うてるんやろ?」 娘は必死に聞いてきます。 こりゃまだイケるわ、と思った私は、 「じゃ、そう思ってたらいいやん。 でも、ママいつも家にいるけど、 時々○○の部屋から犬の鳴き声聞こえてくるねんで。 誰か散歩に連れてきてるんかな、と思って窓の外見ても誰も居れへんし。 それにさ、何でたっくん、ここに居るわけ?ここまでどうやって来たん? ママ、それがすごい不思議やねんけど…」 娘はそのまま何も言わず、情けない顔をして学校に行く準備をし始めました。 その夜、いつものように娘の部屋で娘にお休みのキスをして廊下に出たら、 娘のボソボソと話す声が聞こえてきました。 「ごめんな、たっくん。たっくんの事も大好きやねんで。みんな、大好きやねん」 よしよし、私の演技もまんざらでもなかったか。 それ以来、私はわざと、 ぬいぐるみ達が娘の寝相の悪さのせいで散乱しているのを放っておく事にしました。 すると、娘はよく朝から部屋でぬいぐるみ達と話しています。 「ピーちゃん、あかんや~ん! もうちょっとで落ちるとこやったで~。危機一髪やで~」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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