テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:カナダ
サンフランシスコといえばココ!という定番観光スポットに色々と出掛けてみた。
ゴールデンゲートブリッジにも行き、「本当に赤い!」と感心したし、 路面電車はサンフランシスコのダウンタウンの街並みを間近に感じられて楽しかった。 でも、私が一番感動したのは、 飲めない父が、清水の舞台から飛び降りるつもりで (ものすごく料金が高い、と恐れていたので) 連れて行ってくれた、ヒルトンホテル最上階のバーからの夜景だった。 それは本当にもう涙が出るほど美しい夜景で、 ビル群も、ベイブリッジも、車もキラキラと輝いていて、 どうしてこんな場面で隣にいるのは老いた両親なんだろう、と、 それでまた涙が出そうになった。 父は怖がりなくせに、昔ジャズマンだった時、 各地を演奏旅行で転々とする度に、夜一人でその土地を散策していた名残からか 今も旅に出ると一度は一人になりたがり、 今回も短時間だが、ショッピングに行くという私と母とは別行動をすることになった。 私と母は、ユニオンスクエア周辺に集まるお店を一つずつチェックする。 百貨店のメーシーズは特に楽しかった。 バンクーバーではスーパー巡りが大好きな私だけど、 たまにはゴージャスな百貨店も良いよね。 ていうか、どうしてこんなにバンクーバーの百貨店と品揃えが違うんだろう。 地続きなのに、国が違うとこんなにもお洒落なものが買えるんだ~。 そう、私がカナダに行って驚いたのは、 バンクーバーにはお洒落な服を置いているお店がほとんど無い、ということ。 (現在は知らないけど、少なくとも私が行った時は) だから、サンフランシスコで夜景の次に私が感動したのが、 正直「ショッピング」だった。 母はメーシーズで、カナダで着るための私の冬服を何着か買ってくれた。 冬服はかさばるので持ってきてなかったため、バンクーバーで買おうと思っていたのだが、 いくら探しても気に入るのが無く困っていたのだが、これで助かった。 節約家の母もこの際だから、と買い物をし、二人共大きな袋を抱えてお店の外に出た。 母は、嬉しそうだった。 本当に、嬉しそうだった。 そういえば私が社会に出てから、 こんな風に二人だけで買い物に出る機会がほとんど無かった。 久しぶりに、それも初めてのアメリカで、こんな風に娘と二人で買い物できる。 それが心底嬉しかったんだろう。 こんな風に笑う母を、久しぶりに見たような気がする。 ホテルまでの途中、母がノドが渇いた、と言いだした。 そして、「あそこに入りたい」と指差した。 そこは、街角の小さなカフェ。 母はブラウニー、私はマフィンとそれぞれにコーヒーを頼んだ。 ガラス張りの店内で街の動きを眺めながら、私は母にバンクーバーでの生活を話した。 旅の途中の何てことない時間だけど、後で思い出すのはこの時のことばかり。 と、母が今でもよく口にする。 父には内緒で。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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