テーマ:恋愛について(2608)
カテゴリ:ひとりごと
実は、昨日書いた昔の男の話には、あまり思い出したくない続きがある。
それは、真夜中の電話も、待ち伏せも無くなってからさらに3年位あとの事。 つまり別れてからもう4年以上も経っている。 それは、私がカナダに行っている間に起こった。 帰国して、私が久しぶりの我が家で寛いでいるとき、 母がためらいながら話し始めた。 「あんたが向こうに行ってすぐかな~。電話があったんやで、○○君の家から」 ○○君…。 思い出すのに、しばらく時間がかかった。 新しい恋や、カナダのおかげで冷静にその名前を思い出す事が出来たが、 でも、家って?本人じゃないの?で、何の用で? 「電話はお母さんからやねん。○○君の」 「えっ!?」 「うちの息子はどうしてもおたくのお嬢さんでないと駄目なようなんです。 何とか、もう一度考えていただけないでしょうか、って…」 カナダに行くもっと前に、風の便りで彼が結婚する、と聞いた。 結納も済ませた筈なのに、どうして…。 「破談になったらしいよ。 ○○君が土壇場でキャンセルしたってお母さん言うてはった」 「……」 で、どうして私なんだ。 ムカムカしてきた。 あの男も男だけど、この母親は一体何なんだ! 息子が私に、私の家族にどれだけ迷惑をかけたか教えてやりたい、 という衝動に駆られた。 それに、大の大人の息子の事で母親が、それも私の母に普通言うだろうか? あの男が、ますます見えたような気がした。 そもそもの間違いは、この母親から来ているのかもしれない。 自分の事、自分の息子の事しか考えられない。 人として、何かが大きく欠落している。 「ごめんね」 と、私は母に謝った。 「どうして謝るの。何でもないよ、こんな事」 と、母は私をいたわるように笑った。 「あ、それでお母さんはなんて答えたん?」 私は気になって聞いてみた。 「娘には、大切に想っている人がいますので、って。 息子さんにも、いつかそういう人が現れますよ、って言っといた」 母が向こうのお母さんに伝えた「私の大切な人」が、 今の旦那様で良かったと思う。 私はしっかり恋愛して、そして結婚して幸せなんだ、って あの親子が知ってくれたら、そして何かに気付いてくれたら、と祈っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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