テーマ:恋愛について(2608)
カテゴリ:ひとりごと
もしかしたら、という私の予想は的中し、
デートの内容は、今のところ前回と全く同じコースです。 手を繋がないところも。 映画の後のコーヒータイムで、 映画についてお互いに感想を言いあったり、 私が短大での事を頑張って話した後、 フイっと窓の方を向いてしまった彼は、しばらくそのまま動きませんでした。 仕方が無いので私もミルクティーを、無くならないように少しづつ飲みながら、 彼の横顔をチラチラ見ていたんです すると、突然彼がどうでも良さそうに、 パンツのポケットからクシャクシャッと何かを出してきました。 写真が、4枚か5枚。 パサッとテーブルの上に投げるように置き、 「これ」 と言いました。 「M君の?見ていい?」 彼が頷くのを確認して、私はその写真を手に取りました。 よくは知らないけれど、高校の同級生の男の子数名とM君が写っています。 どこかのキャンプ場のようでした。 「SとかIとかと、キャンプに行った時のやつ」 M君が一人で写っているのが3枚、 そのうちの1枚は、後ろ向きですが、立ち小○しているものでした。 ???と思いつつ、それについてはコメントせず、 S君とは同じクラスだったので、彼の近況を聞いたりしました。 そして、本当は言いたい事があったのに言えず、 その写真数枚を彼の方に差し出しました。 「いる?」 「え?」 「写真」 「いいの?」 「うん」 言いたかったことを彼が言い出してくれたおかげで、 私はすでに決めてあった2枚をその中から抜き出しました。 立ち小○のは、もちろんお返ししましたけど。 ニコニコしている私を見て、彼ははにかんで笑っていました。 その日限定のイベントが終わり、 通常のデートコースを滞りなく終えた私達は、 前回同様、家の近くでバイバイしました。 もちろん、次の約束も無く。 今まで卒業アルバムの中の彼にしか会えなかった私にとって、 そのクシャクシャの2枚の写真は宝物になりました。 でも、そのデートから数ヶ月後、 その写真を机の一番奥の方にしまい込んでしまう私がいたんです。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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