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J(じゅんさん)さんは苦しそうに咳をしていた。
呼吸もハーハーしていた。 私が心配をして「かぜ大丈夫ですか?」とたずねると心筋梗塞で3カ月も入院をしていたと言う。 その為昨年の秋から派遣の仕事ができなくなり路上生活となったらしい。 寒さ厳しい中を仲間と共に駅までおむすびをもらいに来てくれたのだった。 夜は駅のホームで寝ているそうだ。 深夜の震えるような寒さの中ホームで数時間寝るといっても寒くてとても眠れないに違いない。 気がつくと私はJさんの手が冷たいのではないかと手を触り 指先を自分の手で温めていた。 Jさんの健康状態が心配になって自分の家に連れていきたい衝動に一瞬なったが責任を持って面倒をみる自信などない。 何ができるのか? 次の炊き出しの日までになんとか頑張ってこの厳しい寒さを乗り越え元気で頑張ってと何人かと握手をしながら繰り返し言った。 解散する前に仲間と話をしてすぐ近くに見えるコンビニへ温かい飲み物とマスクを買って皆に渡した。(その日は8人) それから私はJさんの無事を願い精一杯込めて抱きしめた。 Jさんは照れたように笑いながら 「にょうぼ以外の人と抱き合ったのは初めてだよ」と嬉しそうに私に言った。 私もその言葉が可笑しくて笑った。 彼らがおむすびをもらい心から有り難いと喜んでくれるのが私達にとって嬉しいこと、喜びだし、続けていく励みになっている。 (昨日は炊き出しの日でした。) 今はこちらをずっとお休みしておりまして趣味人倶楽部のサイトの方で聖書通読の旅や写真を沢山アップしております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.01.17 18:33:38
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