炊き出しの日
春の夢 posted by (C)フミチェリーこの間の炊き出しの日、いつものように仲間たちと大きなおむすびを握り、野菜沢山の味噌汁と初めて今回は野菜サラダも作ました。教会の皆さんから提供していただいた衣類(下着、 靴下は100円で購入)や靴、おむすびと味噌汁の大鍋を車に載せていつもの公園へ。公園へ着くと5人ほどの顔見知りの方々が首を長くし待っている姿が見えました。車が止まると彼ら全員が自然に荷物運び、後片付けと手伝ってくれるのです。その気持ち、その光景が良くて嬉しくなります。おむすびやお味噌汁を食べている姿は暗さは感じられず、笑顔や笑い声まで聞えて和やかな雰囲気です。この場所で路上生活者同士知り合い、情報交換したりしながら支えあっているようです。最初は来てくれる人数が少なかったのですが、遅れて来てくれ方もいてすこしずつ増え、先週の土曜日は人数を思い出し数えてみたら14人も。私達は嬉しく満足でした。青いビニールに座っていた一人の白髪の初老の男性は今まで私が会った路上生活者とは違っていました。まず目に飛び込んだのは素敵なシャツでした。センスの良い服を身にまとっていて私は思わず「わ~ダンディーですね~♪」とにっこり言ってしまいました~!!お顔も血色が良く、腕には高級(?)時計を。靴はピカピカ、清潔感 センスある服を身にまといダンディーぶりでした。(私はダンディーな方が好きですね。そのような方は滅多に見かけないのですが。笑)髪の毛が真っ白ですがとても個性的なヘアースタイル、話し方も優しく落ち着いた紳士風なのです。 暗さは全く感じられません。誰が見てもこの男性を路上生活者とは思わないでしょう。自分の方から過去の話(恵まれた職業についていたこと、お金を騙されたことなど)をしてくれました。他の方と違いすこしお金があるようで路上ではなく、一日中いることができる温泉ランドのような所で寝泊まりしているそうです。つぶやき・・・路上生活者の中にも格差があるのかな~?帰り道自転車を引きながら去っていくダンディーさんの姿が。。。「体に気をつけて~また来てくださいね」と声かけを。 (皆に言っています♪)神社で寝ている方、建物の屋上で寝ている方、車の中で寝ている方、公園や橋の下で猫と暮らしている方など様々です。先日他の一人の男性が言った「紙一重」の言葉を思い出します。一歩間違うと路上生活になりかねないということなのでしょう.炊き出しを終え、教会に戻り後片付けしてほっとし、余ったおむすびとお味噌汁を皆でお祈り後頂きます。いつも遅い昼食になってしまうのですが、仲間と一緒に路上の方と同じおむすびとお味噌汁をいただきながら路上生活者の方の話をする時がまた嬉しいひと時なのです。そういえば先日の炊き出しの日、いつも来てくれる若いIさんが見えなく、仲間たちとどうしたのかと気になりました。いつも笑顔で明るくよく話をしてくれるIさん、食欲旺盛というかお変わりも何度もしてお腹がこわさないかと心配になったことがありました。元気でいてくれるといいな。 次のおむすびの日にはきっとお腹をすかして自転車でやって来るに違いない。あの明るい笑顔で。