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かりゆき日記

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2015.03.11
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カテゴリ:カテゴリなし
震災から4年が経った、ということで、
というわけではないけれど
またまた1年ぶりくらいの更新。

気が付きゃ44歳になっていて
仕事も住んでいるところも変わらなくて
相変わらず独身を満喫してて、結婚する気もなくて
会社の仕事と雑用と、
卓球の仕事と雑用とで
ひたすら時間が過ぎていく日々。


震災からみで少し書くと、
昨年の夏に青森まで行く用事があったので
1日早く出かけて、仙台でレンタカーを借りて
走れる範囲をぐるっと巡ってみた。
仙台駅前の賑わいなどは
すっかり、震災のなんてなかったんじゃないかというくらいの感じで
ごくごく普通に栄えている感じなのだけど
そこからちょっと海の方に走ってみると
稲作がおこなわれている水田が続いていると思ったら
あるところから、線を引いたように、草ぼうぼうの荒れ地しかないゾーンに変わってしまっていて
ああ、そうか、ここまでは津波が来たのか、と理解できるくらいの状態。
その少し向こうでは、パワーショベルやダンプカーが忙しく稼働していて
どうやら海水をかぶってしまった田んぼの土を入れ替える事業をしているようだったけど
ずっとずっと見渡す限りの田んぼが広がるこの土地で
いったいこの入れ替えが終わるのはいつのことだろうとか思ってみたり。

松島の観光地は「ここまで水が来ました」という目印がいくつも貼られていたり
「津波でこの岩が崩れてしまいました」というアナウンスが
観光船に乗れば流れたり、
桟橋やらの高さがちょっとおかしなことになってたりはするものの
売店や食堂などはたくましく営業をしていて
ちょっと安心した感じさえしたのだけど
そこから少し足を延ばした東松島のあたりは
仙台市内よりもさらに荒れ地のエリアが広くなっていて
一見するとずっと田んぼだったように見えるけど
ところどころに今なお高々と積まれたがれきの山があることから
この編にあった建物やらは、きっと流されてしまったんだろうな、と思ってみたり。

まあ、
これらの状況を見て回ったところで
自分自身はきっと、募金とかそういうことでしか応援できないから
どっちかというと、
「うわ、大変だなあ...」と自分自身が思うことで、ある意味、
感傷的な自己満足を得ているだけだったりするのかなと思うのだけど
そういう自己満足という意味でも
今の被災地を目にできたのは、よかったのかな、と思ったりしてる。

原発の問題については
とりあえず、できる作業を粛々と進めていきながらも
日々ただただ増えていく汚染水を処理することもできず
そもそもメルトダウンしてしまった炉心やその下部が本当はどうなっているかは
未だにわからない状況だったり、
従って、爆発を含む重大な事故を起こしてしまったこの原発を廃炉処理していくのに
いったい、どういう形で、何年かけて、どういう状態まで持っていけるのか
実は誰もわかっていないという、ずいぶんと背筋が凍るような状況、というのが
たぶん今の段階だろうと思う。
へたすれば、というよりももう少し高い確率で
おいらが生きている間に、完全に廃炉となることが難しいのではないかと
個人的には思ってたりする。

で、
炉心融解と、その後に起きた水素爆発(ということになっている爆発)により
まき散らされた放射性物質は
当然今でも放射線を出し続けているわけで
なんか、一応除染作業は行われているものの
はたしてそれくらいで影響がないと言い切れるほど甘いものなのか?
と言いたくなるような状況で
これから生まれてくる命を含めて
本当に影響が目に見えてくるのはこれからだろうと思っているわけで
残念ながら
日本はきっと、福島原発で起きた事故について
たぶん100年とかいうオーダーで対峙していかないといけないんだろうと思うし
そしてそのことに
ちょっと、政府とかは目線を合わせないようにしている気がしなくもないのが
気がかりかな、とも思っているこのごろだったりもする。






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最終更新日  2015.03.12 02:06:40
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