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昨日1本の電話が入った。
ガラシャからである。 彼女は私より12歳年上の絵描きの女性で、20歳の頃からの知り合い。 一月ほど前に福岡に引っ越したのだと電話があったのだが その時は丁度お稽古中だったため、ゆっくり話すことが出来なかった。 ご主人の転勤で、長かった関西を離れての福岡の暮らしである。 「寂しい」そういう言葉も出る。 私が福井に来てすぐの頃、友達どころか知り合いもおらず数年間、寂しい思いをしていたのを思い出した。 あの頃は、ちょっとお金が出来ると、すぐに京都に飛んでいってた。 京都は、黙って私を受け入れてくれる街。 懐かしいジャズの店に顔を出せば、誰かが笑顔で向かい入れてくれる。 お習字以外趣味もなく何もできなくて、しかもそれもいつも中途半端なことしかできなくて 不器用な生き方している私に、彼女はいつも優しい。 何度彼女に救われただろう。 20代の頃、彼女の個展も何度か見せてもらって、いつか私も個展が開けたら・・・そう思ってた。 今は個展ではないけれど、小さいながら自分の教室の作品展を開くことができた。 いつもガラシャの存在が心にあって、 「いつかガラシャみたいに・・・」そう思ってた。 ありがとうね、ガラシャ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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