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カテゴリ:スポーツ
小6までは視力良かったんやから!かしわ飯です。
バルセロナが、世界クラブ選手権でのインテル・ナシオナルに続きまたしても敗北。相手はリバプール。 全ポジションに優秀な選手がそろい、60パーセント以上もボールを支配する。誰もが認めるドリームチームに最も近いと言われている。そんなチームに思わぬ落とし穴。。。二度の敗北で最強伝説が覆った。 試合終了後、バルサのサポーター側は野次とため息に包まれ、報道関係者はこの敗北に様々な憶測をし、記事にする。調整不足とか、連携とか、采配ミスとか、いろいろなことが書かれてあったが。どれをとっても敗因と結論付けるにはあまりに理屈を欠く。実際、エトーの「チーム批判」を除いては特に問題はなかった。ボールをキープしていたし、攻めていた。期待通りに先制点も決めた。見ていた人にはまさか負けるという展開は予想し得ない。 まんまと相手の戦略にはまったのである。 しかもインテル・ナシオナルの時と同じ負け方をしているのをお気づきだろうか。 バルセロナは個人の能力が高く、パス回し、ドリブルキープが他のチームより圧倒的優れている。故に無理やり奪いに行くと瞬く間に守備が崩壊し突破を許してしまう。バルセロナの攻撃を食い止めるにはゲームメーカーのロナウジーニョに簡単に抜かれてはならないことが最低条件。今回のリバプールはもともとボランチのジェラードをロナウジーニョの阻止役として右サイドに適用した。 一方でバルセロナは、あまりにいい選手がそろい過ぎていて今以上のフォーメーションは組みづらいし、わざわざ変更する必要もない。しかしおかげで相手チームにとってはじっくり研究できる。それにより、バルセロナのある弱点が見えてきた。 バルセロナはボールをキープしたまま隙が出来るのを待つ。そして相手のディフェンダーが動いたところで高い精度のパスやシュートを放つ。ボールの支配率が高いのは、安易に取りにいけないということもあるが、無理に取りに行ってバルセロナに勝ったチームは未だない。だから取りに行かない。 フォーメーションは4-3-3で中盤にサイドの選手がいない。ロナウジーニョやメッシーなどが攻め上がった時にサイドバックは攻撃に転じハーフラインあたりまで上がるスタイル。この時、守備側に残る選手はディフェンダーのプジョル・マルケス、ボランチのシャビの3人だけとなる。攻守が変わったとき、基本的にロナウジーニョは守備はしない選手なのでボールを取りに行かなくなる。こうしてカウンターアタックのチャンスが生まれ、一気にサイドから攻め上がる。それまでは無理せず守備に徹して隙を作らないことに専念するしかない。対するリバプールは4-4-2。バルサを意識してのフォーメーション。空きを出来るだけ作らない意識が2ボランチの理由でもある。バルセロナ攻略は今のところこの方法しかない。これを徹底して自分たちのチャンスを待ち、ものにした。いくらバルセロナが最強チームと謳われても実力で負けたと言わざるを得ない。 一瞬しかないチャンスから、バルサは負けた。優秀な選手をそれぞれが得意とするポジションにただ当てはめても勝てるとは限らない、これがサッカーの魅力だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.24 01:14:32
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