ウエストエンドのぶどう畑から

おとめ座の新月は福岡で迎えました。願い事は、九州大学付属病院の第一外科の待合室で書きました。先週、台風の中、強行したすい臓ＭＲの診断の結果を聞きに行ったのです。すい臓に腫瘍があることがわかって、ほぼ、一年。長崎大学病院から、九大に転院し、１０時間以上に及ぶ大手術の後、２ヶ月の絶飲絶食。

退院後は、うちに引き取りました。ところが、お互いに今までの一人暮らしの気ままさがなくなった上に、転倒したり、すい炎を併発したりと、ストレスはふえるばかり。私以上に健脚だった母は、歩行がおぼつかない自分に焦りが出て、ふだんの明るさも、火が消えたよう。

なかでも、『油物とアルコールの禁止』がこたえていて、不満続出。叱ってばかりいる私への反発も大きく、親子喧嘩ばかりです。それでも、実家に帰るという目標と、５匹のチワワへの愛情が支えになったのか、最近は少しずつ、元気になってきました。チワワをお供の実家でのお泊りもできるようになりましたよ。

すい炎をおこしてからは、「ワイン、一杯が飲めればねぇ」というのが口癖。一人、飲めないのは嫌だからと、快気祝いもしていません。今回の結果が良ければ、ワインが飲めるというお医者さんの判断なので、親子とも、必死に台風のなかをドライブしたという訳です。ははは。

結果は◎。異常なし。わたしも、一区切りついた思いです。嬉しさはしわじわとやってきますね。この一年の事を振り返ると、有難いことばかりです。周りのサポートも的確でしたし、素晴らしいお医者さんの治療を受けられたこと、本人が常に前向きだったことも、良かったと思います。いろいろと、ご心配をかけた方々、本当にありがとうございました。