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テーマ:海外生活(7774)
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学校も水曜日までで、ほとんど授業らしいものはない。
恵子の通うギムナジウムでは、先週の金曜日から今週の火曜日までの3日間、プロジェクト・デーになっており、各自がさまざまなプロジェクトに参加することになっている。抽選の結果、恵子が参加することになったプロジェクトは、「ドナウ渓谷を歩く」というものだった。電車で、ボイロンというところまで行き、そこの駅を基点に10km弱の山歩きをする。電車に乗っている時間は正味30分程度なのだが、1度乗換えをしなくてはならず、電車の待ち時間が1時間もある(田舎の宿命)。 金曜日はあいにくの天気だったが、雨天決行。駅まで散歩がてらニコちゃんと迎えに行ったら、恵子は裸足で電車から降りてきたのでびっくりした(田舎の電車なので、1両編成!)。ぬかるみを歩いたので、靴がびしょびしょ・ドロドロになってしまったそうだ。ほかの子は、山歩き用の靴だったのに、恵子だけは普通のスニーカーだったからだ。かわいそうなことをしたなー。 今日、月曜日は、夜に隣町のギムナジウムで「サマーコンサート」があり、恵子たちの学校のメンバーも出演することになっている。それで、金曜日はオーケストラの練習があったのだけど、恵子たちが駅に着いたのは夕方5時近くで、練習に間に合わない。今日も、帰って来る時間は同じなので、コンサートは欠席するとあらかじめ顧問に伝えておいた。 ところが、日曜日の夕方に顧問が、5時45分にギムナジウムに集合して隣町の学校に行くので、十分間に合いますよ。是非、参加してください、とうちに言いに来た。10km近く歩いて、ヘトヘト・ドロドロになって帰ってくるのに、コンサートなんて無理。それなのに、顧問は、「私が駅まで迎えに行って、家まで車で送りますから。それだったら、着替えたり、食事をする時間もあるでしょ。」と強引に了解を取り付けようとする。そこまで言ってくれるなんて・・と私はありがたく思ったのだが、夫は、「先日は、帰りが11時近くだったが、非常識な時間だ。今回もそんなに遅くなるなら、行かせることはできない。」「誰が責任を持って家まで送り届けてくれるのか。」と強い口調で言った。顧問に対して、そんなケンカ腰にならなくても・・とそばで聞いていて、ハラハラした。 しかし、駅まで迎えに行ってくれると言う顧問の好意を受けることにして、恵子も同意したので、コンサートに出演させることにした。恵子たちの演奏する曲目は、「フォレストガンプ」「カルメン行進曲」「パイレーツ オブ カリビアン」「オンリー タイム(エンヤ)」の4曲。 わざわざうちまで来て、送り迎えまで買って出てくれる・・・そこまで恵子を必要としてくれるなんてうれしい話ではないか!時にはしつこくて、うんざりさせられることもあるのだけど、ここまで熱心な先生ってドイツでは珍しい。恵子は恵まれているなーと思う。 そういえば、先週の土曜日、恵子がバイオリンのレッスンを受けている音楽学校のイベントがあった。このイベントは、この音楽学校の幼児教室に通う幼児に、いろいろな楽器を紹介するというイベントだった。恵子は、子供たちのまえで、バイオリンを演奏した。子供たちは、いろいろな楽器の演奏をきいたあと、実際に楽器を試すことできる・・・という、まあ、1週間前に別の音楽学校が行ったのと同じようなイベントだった。幼児教室に通う子供たちだけが対象だけど、恵子のバイオリンの先生の配慮で、賢浩もいろいろな楽器を試させてもらえた。今回も賢浩に「トランペット」を洗脳しようとして、かなり成功したと思う。本人もようやくやる気なってくれたようだ。音楽学校のバイオリンの先生も恵子にとてもよくしてくれて、恵子は先生には、いつも恵まれているなーと感謝している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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