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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2008年07月22日
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カテゴリ:子供

今日も雨。肌寒い天気で、日本での熱中症のニュースなんて、遠い国の話に聞こえる(実際、日本は遠い国だけど・・) こんな天気でも、惠子は、「ドナウ渓谷」で山歩きをしなくてはいけなくて、ご愁傷様。クラスメートは誰もいないのだけど、5年生の隣のクラスの女の子2人と6年生の女の子2人の計5人で楽しくおしゃべりしながら歩いているそうだ。

昨日は、駅までオーケストラの先生が迎えに行ってくれて、惠子をうちまで車で送ってくれた。その後、シャワーを浴び、着替え、軽く夕飯を食べ、コンサートに出かけていった。帰ってきたのは、9時半ごろ。クラスメートの男の子の親が車で送り迎えしてくれた。こういうことは、事前に親同士で話して、うちの子の送迎をよろしく、とか、お宅の子をのせていってあげるわよ、などと取り決めるのだが、私にはそのようなことを頼めるような親しい人がいない。だから、車で送り迎えが必要な行事に参加させるのは、なんとなく後ろめたい気がする。顧問が強引だから、参加させている。その強引さには時には辟易させられるけれども、ある意味では、ありがたいと思っている。

昨日の夕方、惠子の通う音楽学校のトランペットの先生から電話があった。先週の土曜日に音楽学校のイベントがあり、その時、トランペットの紹介をしたのが、この先生だった。先生は、「長靴下のピッピ」の曲を子供達の前で吹いてくれた。その後、賢浩にも、楽器を試しに吹かせてくれた。トランペットの構造もわかりやすく説明してくれたので、賢浩はかなり興味を持ったようだ。

「先日、賢浩君は、トランペットに随分興味を持ってくれたようですが、今日、私のクラスの発表会がT市であるので、よかったら聴きにきませんか?」というお誘いの電話だった。たぶん、惠子の先生から私たちの名前や連絡先を聞き出したのだろう。

うれしいお誘いではあったが、車がないので、連れて行くことができないとお断りした。すると先生は、「私の生徒で、あなたがたの隣町から来る子もいるので、その子のお母さんに乗せてきてもらうよう頼んであげますよ。」と言った。「しかし、うちには1歳児もいて、発表会の邪魔をすると困るので連れて行けない。」と断ると、「賢浩君一人でくることはできますか?」と食い下がられた。本人に聞くと、意外にも、「行きたい!」と即答された。それで、先生が、他の生徒さんの親御さんに賢浩の送り迎えもしてくれるように頼んでくれた。

しかし、よく考えると、その先生のこともよく知らないし、もちろん、誰に送り迎えしてもらうのかも知らない。場所も時間も何もわからない。いろいろなことを詳しく聞く前に、話がトントンと前にすすんでしまった。

しばらくして、一台の車が我が家の前に停まった。賢浩をピックアップしにきてくれたのだが、そのお母さんは、あきらかに不機嫌そうな顔だった。私は、「何時ごろコンサートは終わるのでしょうか?」と聞いたら、「えっ、そんなことも知らないの?」というような顔をされ、「7時半頃だと思います。でも、先生の携帯の電話番号は知ってますよね。」と言われた。「いいえ、」と言うと、驚かれたが、「もう、時間がないので、行かなくては・・」と言って、出て行った。”先生に急に頼まれて、イヤと言えなかったが、時間もないのに、全く面識がない子を連れて行かなくてはいけないなんて、いい迷惑!”と思っていることがありありだった。

まあ、しかし、8時ごろ無事に帰ってきた。すごく楽しかったようだ。「恵ちゃんのクラスのバイオリンの発表会と今日の発表会では、どっちが良かった?」って聞いたら、「今日のだよ。トランペットってカッコいい!」と興奮気味に語ってくれた。

先日、別の音楽学校のイベントでも、トランペットを吹かせてもらうチャンスがあったのだが、賢浩は、「あの先生より、こっちの先生の方が、僕は好き!僕は、この先生に習いたい。」と言った。私も、異議はない。しかし、惠子の通う音楽学校の本拠地はT市で、わが町には、分校があるに過ぎない。先生がそこに週に1回教えに来てくれるのだが、賢浩のお気に入りの先生が、分校でも教えているのかどうかはわからない。もう一つの音楽学校は、わが町を拠点にしており、練習もイベントもすべてうちから徒歩でいける距離で行われる。それに、月謝も、月2000円ほども安い。それでも、賢浩がせっかくやる気になってくれたのだから、賢浩のお気に入りの先生につかせたいとは思う。車で送り迎えができないがために、せっかくの賢浩のやる気の芽をつぶすことになったら悲しいなー。






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最終更新日  2008年07月22日 15時53分08秒
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