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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
昨日は、お昼少し前に部分日食現象があったらしいのだが、曇っていたし、午後からお客さんが来るので、その準備で忙しくて、空を見上げるのをすっかり忘れていた・・・。 午後からのお客さんは、ハイデルベルグ時代の子供達の友達。ユリア&マティアス兄妹で、ユリアは賢浩の、マティアスは惠子のクラスメートだった。普段は男の子としか遊ばない賢浩だが、何故かユリアとは気があって、幼稚園時代は、ユリアは、賢浩と将来結婚したいとまで言ってくれていた。引っ越してからは、お互いの誕生日とクリスマスにカードを送るだけの関係であったが、今回、ユリアたちの家族がオーストリアに休暇で行くので、その途中にどうしても賢浩に会いたい、とユリアが主張し、再会が実現した。 ところが、夫はどうしても片付けないといけない仕事があり、昨日も出勤。ユリア達が家に来てくれるのはうれしいが、私一人でユリアの両親のお相手をしなくてはいけないのは気が重かった。 賢浩は、何日も前から、あと△日でユリアが来る、明日はユリアが来る、今日はユリアが来る、あと3時間でユリアが来る・・・と、そればっかり。昨日の朝一で彼がしたことは、ヘアジェルをたっぷりつけて、前髪を尖らせること。本人はカッコいいつもりなのである。 前日に惠子にバナナケーキを作らせ、アイスクリームや果物を買っておいた。また、先日夫がイギリスから買ってきた、ショートブレッド(バターたっぷりのビスケット)やグミもテーブルに並べた。お客さんが来る前にニコちゃんに昼寝をさせようと思ったが、全然寝る気配なし。 そうこうするうちに、約束の午後3時より少し前に、ユリアたち一家が到着。2年7ヶ月ぶりの再会だったが、子供達はすぐに打ち解け、ダイニングに用意したお菓子や飲み物などには見向きもせず、上の部屋で遊び始めた。「アイスやケーキがあるよー」と誘っても、「いらない」と言われてしまった。 残された大人3人とニコちゃんは、コーヒータイム。ここでも、「これは中に入っているのバナナですか?」と珍しがられたが、今回は、受けが悪かったようだ。 ニコちゃんは、お昼寝をしていなかったので、グズグズし始めて、手のつけようがなくなってしまった。それで、散歩に出かけることにした。子供達も誘ったのだが、遊ぶのに忙しくて、「行きたくない」という返事が合唱で戻ってきた。 散歩に行ったのは正解で、ニコちゃんは寝てくれたし、間が持てた。ユリア、マティアス兄妹も、我が家と同じように、上の子は比較的おとなしくて勉強がよくできる優等生タイプ、下の子は、スポーティッシュでやんちゃ。マティアスも、学校では一番できる子供で、やはり学校のオーケストラに入っており、チェロを演奏している。ユリアは、バイオリンを習っているが、あまり興味がもてないらしく、チェロに転向したいと言っているそうだ。そのほか、乗馬とホッケーを習っていると言っていた。何故か賢浩とは気があって、散歩から帰ってきたら、賢浩とユリア、惠子とマティアスに分かれて、それぞれボードゲームを楽しんでいた。しかし、ニコちゃんを乳母車から降ろしたら、起きてしまって、自分も他の子供達と一緒に遊びたがった。しかし、みんな自分達のゲームに忙しくて、どこでも、ニコちゃんは、「あっち行ってて!」とのけ者状態。私がずーっと抱っこをしていたのだが、「おろしてくれー。僕もみんなと遊びたいよー」と思ったのか、激しく抵抗し、泣かれて、大変だった。 賢浩と惠子にとっては、この夏一番楽しい日になったが、ニコちゃんにとっては、一番悲しい日であった。 ニコちゃんをのぞく子供4人は、本当に楽しそうに遊んでくれており、できるだけ長居してもらいたかった。私は、お茶の用意しかしておらず、食べるものが他にない。それに、私が用意したお菓子を食べるのは、うちの子だけで、ユリアとマティアスはほとんど口をつけていない。彼らが、食べられるものを用意したいと思い、「普段は、夕食は何を食べているの?」と聞いたら、「パンとソーセージ」と言われた。 そこで、急いで、ソーセージ、ハム、サラダ用の野菜、パンを買いに行った。何時まで滞在してもらえるのかわからなかったが、「夕飯を買いに行ってきます。」なんていったら、「そんなことしなくていいです。もうおいとましますから・・」と言われそうで、お客さんに失礼かとは思ったが、黙って出かけた。 帰って来てから、「夕飯も食べていってもらえたらうれしいです。」といったら、OKしてもらえたので、これまた急いで用意。ニコちゃんをおんぶしながら・・・・。手の込んだことはできないので、ハムやソーセージを皿に並べ、サラダとインスタントのスープを作っただけ。もっといろいろ用意して置けばよかった・・とすごく後悔。いつもお客さんをもてなすと、不手際ばかりで、反省することが多い。いつまでたっても、もてなし上手になれないなー。 それでも、いろいろな会話をしながら、みんなでテーブルを囲むのは楽しかった。取り残されたニコちゃんは、ソーセージをちぎっては、いろいろな人に向かって投げる、という暴挙にでて、自分に注目を向けようとしていた。(汗・・・) 賢浩が、「どうして、マティアスは、そんなに髪の毛が長いの?」(私も最初見たとき、女の子かと思った)と聞いた。マティアスのお父さんは、「今、これが流行っているんだよ。長髪の男の子が多いんだよ。ここでは違うの?」と言った。わが町は、ハイデルベルグに比べて田舎だから、流行に後れているのかもしれない。 質素な夕飯ではあったが、かなり残ってしまった。お腹いっぱいです・・と言っていたけど、本当かしら?? 午後8時少し前に、ユリア一家は帰って行った。子供達は遊び足りない、と言う感じであった。昔の友達が、このように尋ねてきてくれるのは本当にうれしい。 昨日は、夜10時過ぎに夫は帰宅した。「今日は、カルテスエッセン(ドイツ語で、火を使わない食事という意味)だよ。」と言ったら、「えー、温かい食事じゃないの?」と不平ブーブー。事情を説明したら納得してくれた。 お客さんを呼ぶのは大変だけど、子供達が楽しく遊んでいる姿を見るのは本当にうれしいものである。遠回りをしてわざわざうちに寄ってくれたなんて、こんなにありがたいことはない。また、こんな機会があるといいなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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