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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2008年08月07日
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カテゴリ:子供

夏休みに入って、毎日同じようなことの繰り返しなのに、あっと言う間に時間が過ぎる。

午前5時50分起床。6時20分に家を出る夫を見送り、その後は、ニコちゃんが起きてくるまで、自由時間。インターネットをしたり、掃除をしたり、洗濯をしたり・・・。ニコちゃんが寝ている時間が長ければ長いほど、私の朝は充実する。

午前中は、ニコちゃんを連れて買い物に出かけるのがいつものパターン。昨日は、賢浩も連れて行ったら、「Karamalz」というノンアルコールビールを買いたがった。成績が良かったら買ってあげるという約束をしていたのだけど、良くなかったので、お預けになっていた品。「自分のお小遣いから買う」というので、「どうぞ、ご勝手に・・」ということになった。昨日は、ちょうど安くなっていて、6本パックで、2,79ユーロ(450円ぐらい)だったが、ビール瓶は、デポジット制になっており、小瓶(330ml)だと、1本につき、8セントのディポジットをレジで払わなくてはならない。つまり、本来の値段よりも48セント余計にかかる。3ユーロお小遣いを持っていても、買えないのだ。そういうことを教えるいい機会になったけど、あとで、「6本で48セントのディポジットを払ったということは、1本につき幾らのディポジットなのか?」と聞いたら、なかなか答えがわからず、「そんなことも計算できない子供は、一人で買い物してはいけない。」と思わず嫌味が・・・。

昼食後は、ニコちゃんを寝かしつけて、賢浩とゲームをしたりする。昨日は、惠子は「ラテン語」を家庭教師と勉強。先週は2時間したのだが、2時間は長すぎるというので、今週から1時間に短縮してもらった。しかし、週1時間 X 6週間 でラテン語の6年生分を全部網羅できるわけはなく、家庭教師の先生も、「ちょっと、無理がある。」と言っているようだ。しかし、私が家で教えてあげられるはずもなく、「飛び級するのは、無理があったかな・・」なんて思い始めている。

昨日は天気がとてもよかったので、3時から、子供達をプールに連れて行った。プールでも、賢浩は、「お小遣い持ってきたから、フライドポテトかアイス、買ってもいい?」と言った。賢浩は有り金全部を飲食に使ってしまうのではないかと心配になってきた。しかし、小遣いの管理は、子供に任せるべきなのだろうか???

家に帰ってきたのは、6時半ごろ。夕飯の仕度をしなくてはいけないので、惠子と賢浩にニコちゃんの面倒を見るように頼んだ。しかし、どちらが面倒を見るかでけんかになってしまったようで、私もきれてしまい、「もう、ニコちゃんの面倒をみてくれなくてもいい。そのかわり、ママは、あなたたちの面倒を見ないからね。みんな自分の好きなことだけしていればいいのよ。ママもそうさせていただきます。」と夕飯の仕度をストップし、これ見よがしに雑誌を読み始めた。そうしたら、なんと、惠子は、自分で夕飯を作ろうと、冷蔵庫の中を探し始めた。なんだか、頭にきて、「お肉と野菜はママがあとで使うからね。」と言ったら、2階に上がり、キーボードを弾き始めた。「自分の好きなことだけしていればいい!」って嫌味のつもりで言ったのに、真に受けるとは・・・・。あまりにもむかついたので、夕飯の仕度ができても惠子を呼ばなかった。

昨日はいつもより早めに夫が帰宅したので、一応丸くおさまった。しかし、しっかり、惠子に夕飯の後片付けを全部させた。これぐらいお手伝いとしてさせるのはあたりまえだと思うのだけど・・・。テーブルの上に算数の問題おいて、「台所がきれいになったら、この問題をやるように」と惠子に申し渡して、私はリビングルームでニコちゃんのお相手。

しばらくして、夫に、呼び出され、「君はいったい、惠子にどんな風に教えているのか?教え方が間違っているのではないか?」と叱られた。惠子にやらせたのは、分数の問題。分数の計算は、6年生ではじめて習う項目。分数の概念や計算方法を一通り恵子には教えたつもり。それで、計算問題をやらせたのだが、惠子はあまり理解していなかったようなのだ。足し算と引き算の時は、分母を揃える・・ということをくどいほど説明したので、掛け算や割り算の時も分母を揃えて計算していた。そのやり方を夫が見て、私が間違ったやり方を教えていると思ったようだ。「間違ったことを教えるぐらいなら、もう、惠子に算数を教えなくてもいい。」とまで言われて、私も切れてしまった。「いまの言葉は許せない。私だって一生懸命教えているけど、覚えることがありすぎて、惠子が覚え切れていないだけ。」と言ったら、惠子が泣き出してしまった。惠子が悪いわけではないのに・・・・。

一瞬たりとも目の離せないニコちゃんがいるし、賢浩だって一人では何もしないので、惠子にマンツーマンでゆっくり丁寧に指導する時間はあまりない。だから、一通りざーっと説明して、あとは、問題をやらせて、理解できてない所を集中的に教える・・という具合にしようと思っていたのに、「教え方が悪い」なんて批判されたら、バカらしくてやってられない。

今朝になっても、私の怒りは収まらない。夫には、「一生許せない」と言っておいた。夫は、今頃になって、「飛び級させたのは、間違いだったかも・・」なんて言い出した。飛び級させたら、6年生で習う項目がまるまる抜けてしまうのは、わかっていたこと。今更そんなことを心配するなんて遅い。

夫が出勤した後、ちょっと分数の計算について調べてみたら、日本では、分数の足し算引き算は5年生で習うが、掛け算と割り算は、概念が難しいので、6年生からの学習項目になっていた。分数の乗除で躓く子も多いようだ。最近は、大学生でも分数の計算ができない人がいるらしい。惠子なら理解できるだろう、と簡単に一通りの説明しかしなかった私が間違っていたことがわかった。分数や小数のどこが難しいのかと思ってしまうが、4分の1 X 4分の5 とか、4分の7 ÷ 3分の2 は計算方法を知っているから答えが導き出せるが、そのプロセスを図解して説明しようと思ったら、わからなくなってしまった。4分の1を4分の5倍するというのはどういうことなのか?と説明できない私の教え方は、やはり間違っているのだろうか?






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最終更新日  2008年08月07日 15時40分44秒
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