ドイツでマルチリンガルを育てる

ニコちゃんも１７ヶ月目に突入し、ますますパワー全開。私は、クタクタ・・・。

この１ヶ月の間の大きな進歩は、プールで水を怖がらなくなったこと。シャワーも自分から喜んで浴びている。足を水につけるだけで泣いていた１ヶ月前が嘘のよう。何事も慣れなのだなーと思う。

公園でも、以前は砂遊び専門であったが、最近は、滑り台がお気に入り。階段も危なげなく上り、上手に滑っておりてくる。

ニコちゃんは、上の子２人に比べ、歩き始めるのは遅かったが、運動神経は上の子達より発達しているように思える。ボールを蹴ったり投げたりするのが上手。家の中でも外でも、いつも走り回っている。階段の昇り降りも、最近は、手すりにつかまり、二足歩行。最後の一段は、手すりを使わず、飛び降りようとする。（ジャンプはまだできない）

最近、足を踏み鳴らすのもお気に入り。

賢浩と遊んでいるので、やることがとてもワイルド。ソファーテーブルの上に上り、踊ったり（ディスコのお立ち台の人みたい）、そこから助走をつけ、ソファーめがけてダイビングしたり、見ているほうはハラハラ。

電子レンジのスイッチを入れると、いつも、「アーアー」と、電子レンジと同じ音を出す。明瞭にいえる言葉は、「マーマー」だけ。でも、「ママ」のことではなく、「どうぞ」「これ、やって」「ちょうだい」とか、つまり、すべてが「マーマー」。あと、よく使う言葉が、「ワァーオ！」。驚いた時や感心した時に連発している。最近は、「ナーイ」と言うことも多い。日本語の「ない」なのか、ドイツ語の「ナイン（Ｎｅｉｎ＝いいえ）」なのか、わからない。

ニコちゃんは、「マーマー」と言いながら、よく本を私のところに持ってくるので、読んであげるのだが、聞いてなんかいない。そのせいか、ニコちゃんって、ぞうとか犬とか、ぜんぜんわかっていないような気がする。集中力は、ゼロ。

私がしゃがんでいると、背中に負ぶさってくる。「あれ、ニコちゃんが、いないぞー。ニコちゃんはどこだろう？」と探すフリをすると、「僕はここにいるよ！」と言う感じに、私の前に回りこんでくる。この遊びは何度やっても飽きないようだ。子供って、本当にいないいないバーが好きなのだなー。

惠子や賢浩の時は、年相応のおもちゃを買い与え、毎日、同じ歌を聞いたり、同じ本を読んだり、繰り返すうちに物事を思えていったのだと思う。しかし、ニコちゃんの場合、生まれた時から上の子達のいろいろなおもちゃが溢れており、赤ちゃん用のおもちゃで遊ぶことがあまりない。ニコちゃんの好きな遊びは、卓球、テーブルサッカー、ホットウィール、サッカー。つまり、賢浩のマネばかり。私も、上の子たちに比べ、ニコちゃんを構って上げる時間が少なく、どうしても、賢浩にニコちゃんの面倒をお願いしてしまうことが多いからだ。

ニコちゃんは、いまだに、好きな時間に寝て、好きな時間に起きて、好きな時間に食べて・・という。不規則な生活。躾らしい躾けは何もできていない。歯磨きの習慣もつけておらず、虫歯になりそうで怖い。

真っ黒に日焼けして、見るからに、野生児。食べ方も、野生児そのもの。ニコちゃんの食べ散らかした後を片付けるのは、大変。２歳の子を持つ私の友人は、食べ散らかされるのがイヤだから、いまだに食事を一人ではさせておらず、ゆえに、２歳になっても、スプーンもコップも使えない･･と言っていた。そういうと、批判されてしまいそうだけど、ついつい食べさせてしまう・・って気持ち、わかるなー。ニコちゃんなんて、食べ物をちぎって投げるし、ハイチェアーから立ち上がって、テーブルの上に立とうとするから、危ないし、汚い。

ニコちゃんは、いまのところは、体格的にドイツ人に全く引けをとらない。健康で、活発。あとは情緒豊かな子に育ってくれれば文句ないけど、そのためには、もう少し、私もニコちゃんに手を掛けてあげないといけないなーと思う。