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テーマ:海外生活(7774)
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昨日、近くのディーラーから車を借りて試乗した。朝、9時ごろ借りてきて、お昼過ぎに返却した。 借りてきた車は、フィアットのBravoという車種。 夫は、毎日300kmほど運転する生活をここ3-4ヶ月しているので、車の総計走行距離がかなりあがってしまった。そろそろ限界に近いかも・・・。また、うちの車は、大きめのリムジンタイプだし、古いので、燃費が悪く、不経済。それに、もう1台車があった方が便利だし、車購入を検討していた。夫は、「マセラッティ」が欲しい、と言った。「フェラーリのエンジンを使っているんだぞ!」と自慢げに話す。夫は我が家のおんぼろ車でさえ、180kmほどで走るのに(それ以上のスピードは出ない)、そんなスポーツカーを買ったら、どうなるのかわからない。私は絶対反対。でも、「後部座席にはテレビモニターも付いているんだよ。」と言ったら、賢浩はパパのサポーターになってしまった。 昨日借りた「Bravo」は、スポーツタイプで、ギアが6速まであった。私たちの車より小さく、後部座席の子供達は、「狭い!」と文句を言っていた。汚さないよう、タオルやシートを座席や床に敷いて、Let’s Go!車内は狭いが、快適だった。シートを温める機能もついている。CDをかけたら、左右のスピーカーから音が響き、装備の充実さに目を見張った。私たちの車と全然違う! まずは、Rottwailへ。Rottwailは、わが州では、一番古い町、ということになっている。ものすごくかわいらしい町で、私は大好き。ここの図書館に用事があった。わが町にも図書館はあるのだけど、とても小さい。夫はどうしても読みたい本があったんだけど、絶版で購入できない。そこで、地元の図書館に問い合わせ、他の図書館から取り寄せてもらえないか頼んだら、そういうサービスはしていない、と言われた。しかし、ロットバイルの図書館は、他の図書館から探して取り寄せてくれるサービスもしている。手数料はたったの2ユーロ(330円ぐらい)。それで、最近は夫は土曜日にロットバイルの図書館を利用している。昨日は、初めて、私たちもついていった。惠子は、「うわー、こんな本もある!」と言って、喜んで数冊借りていた。 Rottweilもそれほど大きい町ではない。でも、少なくとも、このサイズの町に住みたいなーと図書館を比べてみて、しみじみ思った。 その後、アウトバーン(高速道路)で走ってみた。加速がスムーズで、あっと言う間に、時速210km。追い越し車線で他の車を蹴散らして走っていく。フィアットでさえこうなのだから、ポルシェなんてどんな早いのだろう・・と思った。でも、絶対、早いスピードの出る車を夫に運転させたくない。 しかし、調子に乗って210kmで走っていたのはいいが、うちの子供達は、乗り物に弱く、賢浩なんて、酔ってしまった。私も心なしか、気分が悪い。車が小さかったからだろうか? 昨日の試乗距離は70kmほどだったと思う。試乗は、レンタカーとは違うから、ガソリンを満タンにして返すなどの必要はないそうだ。そもそも、ガソリンは、一番下の目盛りまでしか入ってなかった。しかし、使った分は、入れておくのがマナーだろう、と思い、2000円分ほどガソリンを入れた。しかし、それでも最初の目盛りまでは戻らなかった。新車なのに、こんなに燃費が悪いの?とびっくりした。どうやら、ずーっと、「スポーツモード」で走っていたのが原因のようだ。車の中には、たくさんボタンがあるので、私には向かない車だと思った。 とにかく、試乗後の感想は、「スピードの出る車はやめてくれ!」ということだった。賢浩までも、「パパ、僕、おうちの車の方が好き。マセラッティなんて絶対買わないで!早く走る車は嫌だ!」と言い出す始末。わが家族には、老体に鞭打って頑張っているフォルクスワーゲンが似合っている・・・という結論に達した。夫だけは、まだマセラッティにこだわっている。 夫は、今働いている会社では、「エグゼクティブ専用駐車場」に特別に駐車許可をもらっている。専用駐車場にとめてある他の車はみんな黒塗りのベンツかBMW。夫の車だけ、妙に場違いで浮いているらしい。窓からその駐車場が見えるそうだが、ある日、同僚と話をしていて、話題が車のことになったらしい。夫は、窓から見える車を指し、「あそこに止めてある車はほとんど黒で、ベンツかメルセデスだね。」と言ったら、「そりゃ、エグゼクティブのシンボルだからね。」と言ったそうだ。夫は、悪戯心がわいて、「でも、あそこにある車は1台だけ違うね。」と自分の車を指して言ったそうだ。以前、夫はこの同僚に聞かれ、自分はパッサードに乗っていると言ったことがあるので、当然この同僚からは、「君の車じゃないの!」と突っ込まれることを予想していた。ところが、同僚は、「なんだ、あの場違いな車は!あんな車に乗っているなんて、たいしたやつじゃないね!」と言い放ったそうだ。 ドイツでは、乗っている車によって、人物を判断されることが多いそうだ。エグゼクティブなのに、フォルクスワーゲンに乗っているような人間は、真のエグゼクティブとはみなされない。夫は、エグゼクティブではないけど、個人商店で看板を背負っているわけで、ぼろい車に乗っていると、自分の技術まで疑われかねない、と心配しているのだ。だから、「マセラッティ」にこだわっているようなのだけど、私は、フォルクスワーゲンで充分満足している。 (写真:ロットバイル。土曜日はマーケットが出る。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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