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テーマ:海外生活(7774)
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私たちのドイツ語コースで使われている教室は、町が所有している古い建物。午後は音楽学校として使われている。古い建物なので、ドアが重厚で、バリアフリーではない。重いドアを開け、乳母車を持ち上げて階段を昇り降りするのはかなり重労働。ニコちゃんには、ドアの前で乳母車を降りてもらわなければならない。
今朝は、乳母車から降ろした時点で、すでに大声で泣き始めた。 ところが、午後、賢浩のトランペットのレッスンのため、また同じ建物に行かなくてはならなかったのだが(トランペットが重くて、賢浩は1人で持ち歩けない!)、ドアの前でニコちゃんを乳母車から下ろしたら、自分から建物に入ろうとした。賢浩がトランペットを習っている部屋は、まさに午前中託児所として使われている部屋なのだが、午前中とは大違いで、キャーキャー言いながら、駆けずり回っていた。トランペットの先生にも、「機嫌がいいねー」なんて言われていた。自分のおかれている状況がよくわかっているのだなーと感心した。 ドイツ語コースの方は、初歩の初歩を勉強しており、かなり退屈。それでも、全然理解できていない人もいて、そういう人ばかりに焦点が当たるので、はっきり言ってつまらない。でも、私は、すでにドイツに9年もいるし、初級者コースに通うのは、実はこれで4回目。だからできて当たり前で、9年も住んでいる割りには、ドイツ語が全然上達していないので、偉そうなことは何もいえない。 このコースが始まる前は、きっと私が最年長で、ドイツ滞在暦も断トツで長いのだろうなーと思っていたが、そうではないことがだんだんわかってきた。ドイツに20年以上も住んでいる人が同じクラスに2人もいた。彼女たちは、びっくりするほど、ドイツ語ができない。どうやって、今まで生活していたのかしら?と不思議になる。そのうちの1人は、現在失業保険で暮らしている、と言っていた。つまり、今まで働いていたと言うことなのだろうが、こんなにドイツ語ができないで、どうやって働いていたんだろうか? あなたのお名前は?とか、どこに住んでいますか?などを質問し、答える、という練習がよくある。質問の中には、「おいくつですか?」「結婚はしていますか?」「子供はいますか?」「子供は何歳ですか?」というものもあった。 クラスメートに尋ねて答える練習をした時、年齢では思わず私は、「30歳です」なんてサバを読んでしまった。でも、サバを読んでいるのは私だけで、みんな、「53歳です」とか「44歳です」って平気で答えているので、自分が恥ずかしくなってしまった。それで、本当の年齢を言うようになったのだが、「えー、冗談でしょ!」とみんな一応驚いてくれる。私も相手に年齢を聞いたら、「20歳です。」とか、「21歳です。」なんていわれて、冗談かと思っていたら、本当だったので驚いた。さらに、子供もいる、と言われて、もっとびっくり。 子供の年齢を聞いた時に、「16歳」といった人がいて、「えー、あなた、まだ若いのに・・」と言ったら、「ええ、16歳で結婚しましたから・・」と言われた。つまり、彼女は16歳の時に、結婚のためドイツに来て、その後16年住んでいる、ということらしい。今までドイツ語を習うチャンスが全然なかったのだろうか?? とにかく、みんな、私より若いのに、子供が18歳とか、14歳とか、もう本当にびっくり。私が話したのは、みんなトルコ人だったのだけど、トルコ人って、こんなに若くして結婚するのって、当たり前なのかしら? 前回のコースを受けた友達に寄ると、教科書が進むと、「ご主人(奥さん)とは、どのように知り合ったのですか?」という質問も出てくるのだそうだ。前回のクラスでは、「インターネットでドイツ人の夫と知り合いました。」と言ったカメルーン人もいたとか・・。日本では考えられないようなプライベートな質問も多く、でも、みんな躊躇せずに正直に答えているので、びっくりした、と教えてくれた。今後はどんなびっくり話が飛び出すのか、ちょっと楽しみでもある。 (写真:賢浩がレッスンを受けている間、私とニコちゃんは、隣の墓地をお散歩。墓地と言っても、日本のとは雰囲気が違い、緑も多い。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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