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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2009年09月12日
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
9月9日は恵子の12歳の誕生日だった。今年は09年09月09日で、9のぞろ目。9は久と読みが同じだから、中国ではおめでたい数字で、中国ではこの日を選んで結婚するカップルがものすごく多かったと報道されていた。恵子が生まれたのは、平成9年9月9日。日本と関係ない暮らしをしていると、平成何年と言うのがとっさに浮かばない。でも、あれから12年ということは、今は平成21年か・・・。しみじみ・・・。9月9日は、中国では重陽節。でも、旧暦でお祝いするので、西暦で9月9日生まれだったからといって、「おめでたいね」と香港で言われたことはない。

友達を呼んで誕生会をしようかとも思ったけど、本人からの強いリクエストはなかったし、企画を考えるのも面倒だったので、恵子の大好きなイルカをみにいくことにした。我が家の近くでイルカショーをみられるところは、スイスのコニーランド。スイスといっても、ドイツ国境から車で10分ほどのところ。

しかし、当日の早朝、珍しくニコちゃんが「寝小便」。朝の4時から布団のシーツを替えたり、ニコちゃんにシャワーをさせたり、げっそり・・・。おかげで8時半に家を出るつもりが、その後寝過ごしてしまい、出発は9時半にずれ込んでしまった。夫は、遅れを挽回するために、アウトバーンをかなり飛ばして走った。しかし、途中、工事区間があり、80kmの時速規制がひかれていた。あまり交通量も多くなかったので、時速100-120kmほどで走っていたら、レーダーが設置されており、ばっちり写真を撮られてしまった。時速30km以上オーバーだと免停になるらしい。そうなると非常に困る。罰金もいくら請求されるか戦々恐々。あんなところにカメラを設置するなんて!! もちろん、制限速度を守らなかった夫が悪いのだけど、ショックー。

ちょっと落ち込みながらも、ドイツとスイスの国境にさしかかった。スイスはEUに加盟していないので、すぐお隣といえども、パスポートを携帯していないといけないし、通貨も違う。だいたいはフリーパスなのだけど、私達は、アジア人だからか、車を止められ、パスポートをチェックされた(帰りは、そのままスルーだった。)

ようやく、コニーランドに到着。思ったよりも小さな遊園地だった。賢浩と恵子が楽しみにしていた「コブラ」と呼ばれるループ・ジェットコースターは、点検修理中でのれなかった。そのほかの乗り物は、どちらかというと、小さい子向けで、ニコちゃんなんて、「空飛ぶダンボ」に乗って、ご機嫌。ちょっと12歳の子供が喜ぶような遊園地ではなかった。

13時30分からのイルカのショーは、なかなか良かった。でも、まさしくこれからショーが始まるという時に、ニコちゃんは寝てしまった。それで、15時からのショーをもう一度見ることにした。そのほか、オットセイのショー、オウムのショーもあり、なかなか多芸な動物たちを楽しむことができた。

ヤギに餌をやることもできた。ニコちゃんは、大喜び。でも、ヤギ用の水を飲んでしまったり、糞が落ちているところでしりもちをついてしまったり、すっかり動物に同化していた。

賢浩は、「Dino Attack」というアトラクションが気に入ったようで、何十回となくトライしていた。車に乗り、レーザーガンで恐竜を撃つアトラクション。人がそれほど多くなく、どの乗り物も、5分も待てば乗れるという状態だった。幼稚園の子向きの遊園地で、主役の恵子よりも、ニコちゃんや賢浩のほうが楽しんでいた。ちょっと恵子には悪いことをしたなーと思った。私は初めてだったので、どういう場所か知らなかったのだけど、12歳の誕生日にコニーランドに連れて行ってもらった、と言うのは、結構友達に笑われることかもしれない。

笑うと言えば、恵子への賢浩からのプレゼントは、なんと、バービーの筆箱だった。冗談かと思ったら、「だって、恵ちゃんはバービーが好きでしょ・・・」と真顔で言った。いったい何年前の話をしているんだ!!賢浩が香港にいるときに、「恵ちゃんへのバースデープレゼントとして、トワイライトの2冊目、ニュームーンを買ってあげて。」と頼んだ。(トワイライトは、ドイツでもすごく流行っていて、恵子は友達から借りて、1巻目はドイツ語版で読んだ。) そうしたら、義父母が、「トワイライトの続編の2巻から4巻までは私達が恵子に誕生日プレゼントとして買ってあげる。」といったそうだ。1冊1000円-1500円程度するので、賢浩のお小遣いではたりなかったのだろう。その代わりに400円ぐらいのバービーの筆箱をプレゼントとして買ってかえってきたわけ。恵子は、「こんなの学校に持っていったら、みんなに笑われるよ!」とあきれていた。
本のほうは、賢浩はニュームーン1冊だけを持って帰ってきた。かなり厚い本なのだが、恵子はすぐに読み終わってしまい、「どうして、全部持って帰ってこなかったのよ!」と愚痴った。賢浩は、「だって、厚い本だから、かさばるんだよ。僕の玩具がはいらなくなっちゃうでしょ。」と言い訳した。義父母がこちらに来るときに、持ってきてくれるそうだ。恵子はそれまで待たなくてはいけなくて、がっかりしている。





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最終更新日  2009年09月12日 19時58分53秒
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