ドイツでマルチリンガルを育てる

今日の夜から義姉夫婦が１週間弱我が家に滞在する。香港では賢浩がいろいろお世話になったし、はるばるニコちゃんに会いに来てくれるので、できる限りおもてなししたいけど、料理のこととか、観光のことを考えるとなんとなく気が重い。とりあえず、これから大掃除。

今日は恵子は９時から１時まで、オーケストラの練習。来週の土曜日も４時間の練習。そのほかレギュラーで、水曜日の練習に参加している。土曜日の練習は、コンサート前にだけある。９月２９日に、近くの町の音楽大学のホールを借りて、コンサートを行う。ロータリークラブが主催。入場料は無料だが、「ギムナジウムのオーケストラが中国遠征に行くので、その資金援助をお願いします。」という趣旨。保護者が焼いたケーキを会場ロビーで売って、その売り上げも旅費の足しにする予定。こういう寄付金は、例えばビザ代などにあてている。先日ビザを申請するため、パスポートと申請書を学校に提出した。恵子は英国パスポートで、ドイツに滞在するにあたって、子供なので、滞在許可は要らないといわれていた。しかし、今回ビザを申請するにあたって、ドイツでの滞在許可もあわせて提出するように言われ、あわてて外国人局にもらいに行った。

コンサートでは、１４曲も演奏する、演奏時間は、９０分の予定で夜７時半から始まる。朝からびっしり授業を受けたあと、リハーサルをし、本番。次の日はもちろん朝７時半から通常授業。いつもコンサートは平日の夜にある。学校側にはもう少し考えて欲しい、といつも思う。

昨日、賢浩が２泊３日の修学旅行から帰ってきた。雨の中、毎日山歩きだったそうだ。それなのに、毎日同じ洋服。持っていった着替えは使わずじまい。下着と靴下を取り替えただけ。シャワーもせず、流しで髪の毛をガシガシ洗ったらしい。シャワーをしている子なんてほとんどいなかった、と言っていた。持っていった荷物の半分は未使用のままだったことになる。小さなボストンバックだったのにこんな状況。大きなスーツケースで行った子は、どうだったのかな・・。

泊まった場所は、ユースホステル。２段ベットが３つおいてある６人部屋。賢浩のグループは５人だった。そのうち４人は２段ベットの上で寝たい、と言い張り、１人だけ、「僕はどこでもいい。」と言う子がいたそうだ。４人のうち、１人は下で寝ないといけない。Ｏ君が、「Ａは、家に２段ベットがあって、いつも上で寝ているのだから、ここでは下で寝ろ。俺達は上で寝たことがないのだから・・・」といったそうだ。もちろんＡ君はそんな理屈は受け入れられないと抗議した。しかし、賢浩ももう一人の男の子も、Ｏ君の意見に同調し、「多数決」でＡ君が下に寝ることになってしまったようだ。こういうのを民主主義っていうのかしら？？？？？せめてじゃんけんで決めればよかったのに、不公平だなー、Ａ君かわいそう、と私の感想を言ったら、賢浩は、「話し合って決めたことだから」と平然。なんか、いじめに近いのでは？？

ところで、賢浩のクラスには男の子が１２人いるが、１人は参加しなかった。その子は、双子で、お姉さん（妹？）が同じクラスにいる。お父さんが、２人も行かせるお金がない。といって、女の子の方だけが参加した。その話を聞いて、いたたまれなくなった。参加しなかったのは、彼だけではなく、もう一人いたそうだが、学校側はもっと配慮ができなかったのかとやるせない気分になった。