|
テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カテゴリ未分類
賢浩の通う小学校は、11時45分で授業が終了する。午後2時から授業があるのは、週に1回だけ。学校のすぐ近くに住んでいるので、寄り道しないで帰れば、12時前には家に着いてしまう。現在4年生の賢浩の授業数は、26時間/週。
一方、恵子の通うギムナジウムは、午前中は、12時35分まで。家に帰ってくるのは12時45分ごろ。午後は、2時から週2回授業がある。現在8年生の恵子の授業数は、38時間/週。 恵子が帰ってくるまでの間、賢浩に宿題をしろ、と命じた。彼はいつも食卓で勉強する。私の目の届くところでないと、まじめにしないからだ。今日の宿題は、お世話になった教育実習の先生に手紙を書くこと。この先生は、2年間も賢浩のクラスでドイツ語を受け持ってくれた。夏休み前に実習を終え、この9月から、スロバキアにあるドイツ語学校の教壇に立っているのだそうだ。先生になっても、実際に自分の希望するところで教職を見つけるのは難しいときいたことがある。だから、スイス(ドイツ語圏)で就職する人も多いらしい。賢浩の先生も、ドイツでは職が見つけられなかったのだろう。 しかし。賢浩がせっかくきれいに書いた手紙にニコちゃんが落書きをしてしまった。賢浩はおお泣き・・・。 恵子は、週のうち3日間は半日だけの授業だが、水曜日は学校のオーケストラ、金曜日は教会のコーラスの練習に参加している。昨日、オーケストラの練習に参加したとき、来週末からの中国行きのスケジュールが渡された。 中国の子達がドイツに来たときは、観光やコンサートのスケジュールがつまっていて、あまりドイツの子との交流ができなかった。しかし、今回のスケジュールをみて、国際交流できるようにすごく工夫がされているなーと感じた。 たとえば、カンフーとか習字を習う時間が設定されている。 また、恵子の学校の校長先生も同行するのだが、彼はスポーツの先生で、校長先生が中国の子達に、「ドイツサッカーのテクニック」を教える時間もある。また双方が参加してのクイズ大会、郷土料理の生産工場見学と試食などの企画もある。恵子たちのグループでは、お医者さんも2人同行する。恵子たちがいろいろなプログラムをこなしている間、彼らは、地元の医院で「針灸」の見学をするらしい・・・。 中国の子達がドイツにきた時は、彼らはドイツの文化や料理などにまったく興味がなさそうだったし、こちらもいろいろ紹介する努力を怠ってしまった。いつも中国人同士、ドイツ人同士でくっついていて、お互いの交流が少なかった。今回は、その反省を踏まえてこのスケジュールが組まれたのだろう。 恵子たちは、本当にこの中国遠征を楽しみにしている。 1週間はホームステイするので、ステイ先の家族にお土産を持っていかなくてはいけない。恵子の友達アニカは、ステイさせた中国人の女の子ビビアンとすごく仲良しになり、今でも毎日メールの交換をしているそうだ。ビビアンは、ドイツに滞在中に、カッコウ時計を買いたかったけどできなかったので、アニカはそれを彼女へのプレゼントにすることにしたそうだ。 なかなかいいアイデアのようだが、中国人に時計を送るのは、実はタブー。時計を送るという言葉が、死ぬと同じ発音になるからだ。アニカの場合は、本人の希望だからよいけど、そうでない場合、ステイ先に時計を送るのは問題があるような気がする。 誰の家に泊まるのかわからないのだが、ビーナスちゃんの家になる可能性が高い。彼女は、イスラム教徒といったので、ワインを持っていくのもはばかられる。WMFの台所用品なんて使ってもらえるかな? 高級チョコレート以外に、あまりいいアイデアが浮かばない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|