ドイツでマルチリンガルを育てる

恵子から毎日メールが届く。
ビーナスちゃんの家にホームステイさせてもらっていて、一部屋専用に使わせてもらっているそうだ。ビーナスちゃんにはお姉さん（もしくは妹）がいるらしく、ご両親が娘たちのためにアパートをもっている・・・とメールにはあった。中国って一人っ子政策をとっているので、ビーナスちゃんは当然一人っ子だと勝手に思っていた。だから彼女が我が家に滞在中に、兄弟はいるか?などと質問したことはなかったし、彼女から家族の話を聞いたこともなかった。学校へはタクシーで登下校しているそうだ。もしかして、すごいお金持ちのお嬢さんなのだろうか？？？

中国に着いた初日は、とても温かい歓迎をうけたそうだ。しかし、ドイツから２４時間ほぼ寝ていなかったので、午後のコンサートでは思わず寝そうになったらしい。
翌日は、ビーナスちゃんのクラスの授業に参加。歴史では、マルクスとリンカーンのことを習ったらしい。いったいどういう順番で習っているのだろうか？？
そのほか、南京博物館を見学。とてもよかったそうだ。
今日、３日目は、午前中、カンフーと習字の授業を受けたそうだ。
恵子にはとても興味深かったようだ。
その後、餃子工場に行き、作り方をみたり試食した。腹痛を訴える子や「あんまりおいしくない・・」と言って食べない子も何人かいたらしいが、恵子にはおいしかったらしく、食べられない子の分をたいらげた、と言っていた。
その後、コンサートをしたそうだ。

恵子のメールの最後に、空気の悪さと騒音と交通渋滞とトイレには閉口しているが、ここはいいところだと思う、と書いてあった。恵子は中国生活を満喫しているようだ。ビーナスちゃんのおうちも快適らしい。しかし、ホームステイさせてもらっている家に、「ノーマルなトイレ」がなく、困惑している子もいるようだ。この場合の「ノーマルではない」とはどういうトイレの事を指しているのかちょっと気になる。
南京はかなり暖かく、蚊に５箇所もさされてしまったらしい。蚊に刺されるのはいやだけど、１０月下旬になっても蚊が活動するほど暖かい（暑い？）なんてうらやましい。

恵子がいなくても、我が家にはうるさい男の子が２人もいるので、こちらの生活はぜんぜんかわらない。特にニコちゃんは、昨日も部屋のあちこちでウンチをしたり、台所を水浸しにしたり、どんぐりを飲み込んでしまったりと、こちらに休む暇を与えてくれない。むしろベビーシッター（恵子のこと）がいない分、私の仕事はふえている。恵子と立場、変わりたいなー。