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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2009年11月04日
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カテゴリ:子供
まずは、昨日書いた恵子の中国体験の余談。
恵子は、日本にいれば日本人にみられるし、中国に行けば中国人に間違えられる。北京から上海に行く飛行機がキャンセルになり、他のフライトに切り替えられた。そのため席がみんなばらばらになってしまったそうだ。恵子の隣は見知らぬ人で、いきなり中国語でべらべら話しかけられてしまった。「I cannot speak Chinese.」と言ったら、気まずい雰囲気になったとか。その後はお互いに一言もしゃべらなかったそうだ。
とにかく、しょっちゅう中国語で話しかけられ、そのたびに、「すみません。わかりません。」と言い訳しなくてはならず、少々うんざりしたらしい。

しかし、恵子の友達(ブロンド、青い目の典型的な欧米人)も別の意味で滞在中、「うんざり」していたそうだ。見知らぬ人から、「一緒に写真をとってもいいですか?」と聞かれたことが1度や2度ではなかったそうだ。また、みんなからジロジロ見られて辟易したと言っていたようだ。「子供は仕方ないけど、大人からもじーっと見られるのは気持ち悪い」のだそうだ。

また、恵子の友達の話なのだが、中国に着いた初日、ホストファミリーの家で夕飯を食べている時、「これは何の肉ですか?」と聞いたら、「DOG(犬)」と言われたそうだ。「DACK(鴨)」の聞き間違いかと思って、もう一度聞き返したら、やはり、「DOG」と言われたので、せっかくいろいろなご馳走を用意してもらったのに、夕飯はライスしか食べられなかったらしい。初日に「狗肉」のディナーでは、カルチャーショックがさぞ大きかったことだろう。

とにかく、中国では、恵子がいつも「試食役」をさせられたそうだ。恵子がまず食べて、どんな味だとか、中には何が入っている、と友達に説明してあげて、初めて他の子は食べ始める、という具合。ホテルではビュッフェ形式の朝食のほか、昼、夜ともに中華の大皿料理が出されたが、ほとんどの子は、日中自由時間のときに、マクドナルドとかビックマックで腹ごしらえをしていたそうだ。

さて、話題変わって、今日は、ニコちゃんをプレイグループに連れて行った。毎週水曜日の午後3時半から5時半まで教会の集会所を使って開催されている。
今日のプログラムは「フルーツサラダ作り」。各自、果物とナイフ、まな板を持参することになっていた。
このグループでは、まず最初に30分ほど、輪になって座ってみんなで歌を歌う。以前は、ニコちゃんはじっと座っていることができずに走り回っていたが、最近は、椅子に座り、一緒に歌ったり手遊びを真似ることができるようになった。
その後、フルーツサラダ作り。しかし、誰一人として手を洗う人(親も子も)がいなくて、すぐさま机の上にまな板を出し、果物を切り始めたのでびっくりした。また、フルーツサラダに添えるためにホイップクリームを作ったのだが、生クリームを入れるプラスチック容器に他のおもちゃを入れたり、電気ハンドミキサーのウィスクを口に入れてなめたり、子供が遊んでいた道具をそのままあらわず使っていたので、またまたびっくりした。普通でも衛生的ではないと思うのだが、これほど新型インフルエンザの蔓延が話題になっている時期なのに、誰もなんとも思わないのかな?と不思議に思った。

今日は、新しい人も参加していた。お子さんは1歳半の男の子、そして彼のお母さんは、恵子が5年生のときの英語の先生だった。育児休暇を経て、今年の9月からギムナジウムに復帰した。彼女は、体育の授業も受け持っている。それで、「英語と体育はずいぶんかけ離れていますが、2つの教科を教えるのは、ドイツでは普通のことなのですか?」と聞いてみた。彼女は、「ええ、ドイツでは、教師になりたければ、少なくとも2つ専攻科目をとる必要があります。私の場合は、3つ専攻していて、歴史も教えています。」と言った。日本の高校で、同じ先生が英語と体育と歴史を受け持つなどということが考えられるだろうか?それでいて、大学在籍期間は、4-5年が普通だそうだ。きっとカリキュラムが日本の大学とはものすごく異なるのだろう。まだまだ、ドイツでは知らないことがたくさんあるなー。





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最終更新日  2009年11月05日 04時09分34秒
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