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テーマ:小学生ママの日記(28712)
カテゴリ:子供
今週に入り、私の血圧は上昇しっぱなし。
月曜日、秋休み前に行われたドイツ語のテストを賢浩が学校から持って帰ってきたのだ。平均が1.5ポイント(満点なら1、間違えが増えるごとに0.25づつポイントが増える)なのに、賢浩は、なんと3.5。いったんどんなテストかと思ったら、文章を書き写すだけの問題。評価が低いのは、写し間違いが多いからだ。 「見直さないのか?」ときたら、「見直す時間がない」という。読むのもゆっくりなんだけど、書くスピードも遅い。そのうえ、集中力が足りないから、書いているうちに、別のことを空想し始め、動作が止まってしまう。これでは時間がいくらあっても足りないわけだ。 火曜日は、夕方になってから、「明日算数のテストがある。」とボソッと言った。「それなら、ちょっとママと勉強しよう。」と提案したら、「教科書もノートも全部学校においてきた。」とほざくではないか! 水曜日は結局、時間がなくて半分しかテストができず、残りの半分は金曜日にすることになったそうだ。しかし、またもや、かなり平均点より低いテストを持って帰ってきた。今度は、音楽。トランペットを習っているので、さすがに譜面の読み方はわかる。しかし、「Der Mond ist aufgegangen」というドイツではかなり有名な歌の歌詞を2小節分書けという問題が全然できず、24点中6点マイナス。話を聞けば、この歌を家で練習してくるのが宿題になっていたそうで、家で練習していれば、誰でも必ず6点は取れるように先生が配慮してくれた問題だったのだ。あきれ果ててしまった。 とにかく、最近、3-4ぐらいの評価ばかりもらって帰ってくるので、さすがに危機感を持ち始めた。 ドイツの小学校は4年までで、その後進路が成績によって3つに別れる。ギムナジウムに入るには、平均2.5以下の評価が必要。私は、2.5以下の評価を取るというのは難しいことだとは思わない。だから、ギムナジウムが一部の頭のいい子だけが入学できる学校だったというのは大昔の話。 しかし、賢浩の今の成績のままでは、赤信号がともりだした。 それで、昨日、今日の残りの算数の試験に備え、教科書の問題を復習させてみた。今まで、賢浩が悪い点を取ってきても、それは「できない」からではなく、注意力散漫だからだと思っていた。ところが、昨日教えてみて、実は学校の授業を理解していないのではないか、と不安になってきた。 秋休み中に、少し算数の勉強をさせた。掛け算も割り算も日本とドイツでは答えの導き方が違う。ドイツのやり方はわかりづらいので、私は日本のやり方で教えた。そしたら、賢浩はそのやり方のほうが気に入って、水曜日のテストでも、先生に、「掛け算や割り算を僕の方式(日本式)で解いてもいいか?」と確認したら、「答えがあっていればいい」と言われたので、そうしたそうだ。 実は、恵子にも以前日本のやり方を紹介したのだが、彼女は、すでに学校で教わったやり方を習得していて、そちらに慣れていたので、計算するときはいつもドイツ式にする。賢浩の場合は、学校で習っても、それが頭にあまり入っていないのかもしれない。 昨日勉強した中で、賢浩が苦労した問題は、次の二つ。 サーカスに8頭象がいる。1頭の象につき1日100kgの藁が必要になる。1回の運搬で、40束の藁が運ばれてくる。藁一束は約80kgである。 問い1:1回の運搬で運ばれてくる藁40束で、320ユーロかかる。1束あたりの藁はいくらか? 問い2:1kgあたりの藁はいくらか? 問い3:1日に象1頭が食べる藁はいくらにあたるか? 問い4:何日後にまた運搬が必要になるか? 特に問い2の、1kgあたりの藁の値段を出すのがなかなか理解できなかったようだ。80kgで8ユーロで、1kgあたりの値段を求めると、小数点になってしまう。そこに躓く。 サーカスに60頭馬がいる。そのうち52頭は毎日それぞれ9kg干し草を食べる。残りの馬たちは大きい馬で、みんなで毎日112kgの干し草を食べる。 問い1:60頭の馬全部では毎日どれだけの干し草を消費するか? 問い2:大きい馬は1頭あたり1日どれだけの干し草を食べるか? 問い3:100kgの干し草の値段が12ユーロである。このサーカスでは1日にいくら馬の飼料代がかかるか? これも、問い3の問題がネックになった。100kgで12ユーロなら、580kgでいくらになるか、という問題なのだが、噛み砕いてヒントを出してもなかなか理解してもらえなかった。さすがに4年生ともなれば、1ユーロは100セント、0.5ユーロは50セントということはわかる。しかし、こういう前提が頭でわかっていても、計算の中に入ってくると、わからなくなってしまうようだ。その点日本は、お金の計算のとき、小数点が入らないから楽だなーと思った。 とにかくあんまり理解しないので、私は怒鳴りっぱなし。「馬鹿!」という言葉を何度言ったことか・・・・。今、自分がマニュアル車の運転を練習していて、夫に怒鳴られると、やる気も自信もなくす。「そんなに怒鳴らなくても、普通に言えばわかるよ、こちらも言われたとおりにしようと努力しているのになかなかできないのだ。言っていることは理解しているのだから、何度も同じことを大きい声を張り上げて言うな!」とよく思う。そして、夫に罵声を浴びせられるたびに、子供に怒鳴るのはやめよう、と反省する。 しかし、しかし、できの悪い子が相手では、それは本当に難しいこと。もしかして、夫も同じ気持ちで私を怒鳴っているのかもしれない。 ところで、わたしがあまりにも賢浩を罵倒したせいか、ニコちゃんまでも賢浩が勉強していると、「Idiot!!」と大きな声で叫ぶようになってきてしまった。親は子の鏡、本当に気をつけなくては・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月06日 17時05分21秒
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