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テーマ:小学生ママの日記(28712)
カテゴリ:子供
いつもは寄り道をして5分の道のりを30分以上かけて帰ってくる賢浩が、今日は珍しくすぐに学校から帰ってきた。
「ママ、バーガーキングに行けるよ!」が第一声だった。 昨日行われたMeNuk(メヌーク:総合学習のような教科)のテストがもう返されて、満点で、評価も1!クラスで評価が「1」だったのは、賢浩一人だったのだそうだ。先生がそう言ったら、みんなが賢浩に、「Streber, Streber, Streber!(シュトレーバー)」と合唱したらしい。 先日、賢浩から、G君というよくできる男の子が、先生の質問にサラサラ答えた時、「僕達は、みんなで、Streber ってG君に言ったんだ。」という話を聞いていた。それまで私は、Streberという言葉を聞いたこともなかったのだが、「物知り博士」って意味なのかな、と勝手に想像していた。それで、今日、賢浩が友達からStreberといわれたと聞いて、「良かったね。ようやくそんなことを言ってもらえて。」と感想を言った。 「ちっとも良くないよ。Streberってバカにする言葉なんだよ。」と言われた。さっそく辞書を引いてみたら、軽蔑的に使う言葉で、「勉強しかできない、周りのことなんて考えない自己中心的なやつ。」というような意味があるということがわかった。日本の「ガリ勉」よりさらにネガティブな言葉のようだ。もちろん、賢浩たちはそんなに深刻には考えていなくて、友達をからかうのに使っている。だから、私としては、「ガリ勉」なんて賢浩には一番縁のない言葉だから、「だけど、やっぱりStreberなんて賢ちゃんが言われて、ママはうれしいなー。」と言ったら、Streberといわれて喜ぶ人はいない、と言われた。 賢浩の評価「1」なんて久々で、私としてはすごくうれしかったので、お赤飯でもいいかも、と思ったぐらい。 偶然にも、恵子も数学のテストが今日返され、1箇所間違っていたけど、評価はクラス一人だけの「1」だった。 「恵ちゃんも、クラスメートから、Streberって言われたりするの?」と聞いたら、「言われたことない。」と言った。「じゃあ、クラスで一人だけ評価「1」と先生が言ったら、みんなはどんな反応するの?」と聞いたら、「またか、とか、やっぱり、とか、みんな全然驚かない。」だって。さすが・・・・。 恵子にも、「Streberは、Beleidigung(侮辱、名誉毀損)だから、冗談でも使わないほうが良い。」と釘を刺された。私も夫もドイツ人ではないので、細かいニュアンスの違いがわからず失敗することがある。 「Geil(ガイル)」と言う言葉がある。「いかしている」「クール」というような意味で使うのだが、「Geil」のもともとの意味は、「好色な」となっている。賢浩が幼稚園の時、友達がうちに遊びに来てくれた。賢浩も、友達も、何かと言うと、「Geil」と連発していたので、それを聞いて、夫が、子供たちが作ったレゴを褒めるのに、「Geil!」と言ったり、とにかく、何にでも「ガイール!」と感想を述べていた。しかし、あとで、Geilという言葉遣いは褒められたものではない、と知って、恥ずかしく思った。眉をひそめる人もいる。 子供から生きたドイツ語をたくさん学ぶけど、大人が使うとおかしいこともあるから、気をつけなければいけないなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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